イベント・文化講座情報

体験講座や講演会などの教育普及活動についての最新情報をお伝えします。

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没後5年 いのちの鼓動を描く
―日本画家・堀 文子
日 時  

 

堀文子は「花の画家」と呼ばれました。代表作《幻の花 ブルーポピー》は82歳のときの作品です。自らヒマラヤに登り、孤高の佇まいを描き上げました。

堀文子はあくなき探求心で世界中を旅しました。画家として貫いたのは、さまざまな命のかたちを描くことでした。いかなる環境でもたくましく適応する動物、時季に必ず花を咲かせ実る花木、何億年も変わらぬ姿で生き続ける微生物…。それらの姿に畏敬の念と人智を超えた美しさを見出し、表現してきました。

本展は、堀文子の没後5年を機縁とした回顧展です。画業80年の代表作をはじめ、旅先でのスケッチなど約80点を通じて、堀文子が、生きとし生けるものから受けた感動の軌跡を、堀文子自身の言葉とともにたどります。

 

※ 「没後5年 いのちの鼓動を描く―日本画家・堀 文子」は写真撮影できません。本展および常設展示室での撮影をご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

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村上康成の世界展 
日 時  

世代を超えて人気を集める自然派アーティスト・村上康成さん。これまでに約230冊の絵本を生み出してきました。

幼い頃より自然の中で過ごしてきた村上さんの作品には、自身の経験を通して感じた空気や光、風、音、匂いまでもが表現されています。真っ青な空、木々の間を走り回る動物、清流を泳ぐ魚、森へ遊びに来る人々。自然のゆるやかな時間の流れと空間が、私たちを絵本の中へ誘います。シンプルな色と形、余白を生かした画面構成、躍動感のあるページ展開が村上絵本の醍醐味です。

本展では、代表作「ヤマメのピンク」シリーズや最新作『くまくんです。』などの絵本原画をはじめ、雑誌や装丁の仕事、オリジナルグッズなど約230点で、村上さんの創作世界をご紹介します。

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岩合光昭写真展  PANTANAL
日 時  

 

パンタナールに生まれ、
パンタナールに育ち、
パンタナールに還る

 

南米大陸中央部に位置する世界最大級の熱帯湿地、パンタナール。

大部分はブラジルに広がり、一部がボリビアとパラグアイにまたがる。そのスケールは日本の本州の広さに匹敵し、ブラジル側の大半が「パンタナール保全地域」として世界遺産に登録されている。そして雨季と乾季でドラマチックな変化を見せるこの世界でも希有な大湿原は、多彩な野生動物が息づく世界屈指の生命の宝庫だ。

世界的に著名な動物写真家・岩合光昭が、ジャガー、カピバラ、パラグアイカイマンをはじめ、多種多様な生き物たちの生態に肉薄。2 mを超える大サイズを含む、迫力ある約100 点の作品により、清流がつむぐ生命の輝きを伝える。

 

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はしもとみお展
―時を刻むいきものたち―
日 時  

 

はしもとみお(1980年生まれ)の作り出す動物たちの彫刻は、ぬくもりや息づかいまでも感じさせます。それは「どこかにいる動物」ではなく、はしもとみおの身近に暮らす動物や、旅先で出会い、ふれあった動物たち1匹1匹の個性や思い出をそのまま再現しているからでしょう。

獣医になりたいと夢見ていた彼女は1995年に阪神・淡路大震災で被災し、動物たちのいる風景が一瞬にして失われるという光景を目の当たりにしました。この体験をきっかけに、たとえ失われた命であってもその輝きを彫刻という形で残したいと考えるようになります。

本展では「時間」をテーマに、モデルの動物たちが生きてきた時間と、はしもとみお本人の過ごしてきた時間とつなげてその軌跡をたどります。

新作を含む彫刻をはじめ、これまでに発表されていない、被災後から美術大学在学中の作品や、作品を制作するまでに丁寧に観察した動物たちのスケッチ、モデルそれぞれの個性を記録したメモなども多数展示します。

はしもとみおの作品を通じて、私たち人間とともに生きている動物たちの命を記憶する、形に残すという意味を感じていただける展覧会です。

 

・.・:*:・.・:*:♪   はしもとみお展  早期来場者特典  ♪:*:・.・:*:・.・

先着5,000名様に静岡会場限定・展覧会オリジナルカードをプレゼント!
※お一人様1枚です。
※なくなり次第終了となりますので予めご了承ください。

― 配布を終了しました ―

 

 

 

 

●本展は展示室で写真・動画撮影ができます●
作品に注意しながら、お楽しみください
動画撮影は、1分程度であればOK、
いきものたちを撮影するときは、ほかのお客さまがうつらないように
工夫してみてくださいね
常設展示室の撮影は、ご遠慮ください

 

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名刀ズラリ
日 時  

 

おなじみの名刀から
蔵に眠っていた名刀まで。

「名刀」の言葉でどんな刀を連想しますか?

国宝や重要文化財に指定された刀剣ですか? 有名武将が所持した刀剣ですか? 展覧会常連の刀剣でしょうか?

一方で、あまり人目にふれる機会がなかった名刀もあります。

文化財の指定は受けておらず、作者の名前もあまり知られていない。あるいは長年人知れず蔵に眠っていたり、個人コレクターが秘蔵していたなど。

本展では主役級の名刀から、脇役になることが多い刀装具まで、魅力的な作品をズラリと並べてご紹介。刀剣愛好家から、刀剣を初めてご覧になる方まで、お気軽にお楽しみください。

 

主な出品作品
・国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要美術品 短刀 銘 藤原国広造/沢田道円所持 桃山~江戸時代 個人蔵
・重要美術品 刀 銘 川部儀八郎藤原正日出(花押)/享和三年正月吉日 江戸時代 個人蔵
・脇指 銘 大慶直胤(花押) 彫 本城義胤/文化十一年十一月日 応小原久保之需作之 江戸時代 個人蔵

 

三島市 × 『刀剣乱舞ONLINE』 コラボレーション
開催期間:令和7年1月7日(火)~令和7年2月16日(日)
蜻蛉切・松井江・火車切の展示を記念し、三島市と佐野美術館での『刀剣乱舞ONLINE』コラボが決定!
詳しくは三島市ホームページ・『三島市×刀剣乱舞ONLINE』公式X(@t_mishimashi)にて発表されます。
お問い合わせ:三島市文化のまちづくり課 TEL 055-983-2756

 

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江戸の「ぜいたく屋」
―七澤屋と武蔵屋の極小雛飾り
日 時  

 

雛祭り全盛期となった江戸時代後期、精緻な蒔絵をほどこした極小雛道具が脚光をあびました。

中でも上野池之端の「七澤(なな さわ)屋」と浅草仲見世の「武蔵(むさし)屋」は、高級玩具を扱う名店として名高く、「贅沢(ぜい たく)屋」と称されたといいます。「大」の字の形をした牡丹の花に唐草を配した蒔絵の七澤屋、絵画的な意匠に華奢な造りの武蔵屋、それぞれ特徴ある雛道具は人々の心を魅了し、明治期には国内外の博覧会などで受賞を重ねました。

本展では、極小雛道具の国内随一の蒐集で知られる川内由美子コレクションと、長野県立歴史館所蔵、幕末明治の生糸商「天下の糸平」こと田中家の雛飾り一式などを展示、江戸職人技の極致ともいうべき七澤屋と武蔵屋の雛道具の世界を紹介します。

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写真展「オードリー・スタイル 飾らない生き方」
©Dennis Stock/Magnum Photos
日 時  

1929年にベルギーで生まれたオードリー・ヘプバーン。ハリウッド映画「ローマの休日」の王女に抜擢され、気品に満ちたプリンセスを可憐に演じ、スターの道を歩きはじめます。
「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」……。サブリナパンツやフラットシューズ、シンプルなブラックドレスなど、オードリーは新しい時代をリードするファッションアイコンに。晩年はユニセフ親善大使として厳しい環境に生きる子供たちへの援助活動にも貢献しました。女優として、女性として、母として、ひとりの人間としてオードリーの信念ある生き方は、今も多くの人の共感を得ています。
本展では、オードリー・ヘプバーン(1929〜1993)の飾らない生き方を約130点の写真で展覧します。

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とびだせ!長谷川義史展
日 時  

くすっとしたり、ほろりとしたり―

絵本作家・長谷川義史さんの作品は、ほのぼのとした味わいとカラフルな色づかいが印象的です。絵本の中では、ユーモアたっぷりのキャラクターたちが笑いあり涙ありの物語をくり広げます。
長谷川さんは絵本の中に、さまざまな人々への思いを込めています。ふるさと大阪を舞台に、家庭や学校での日々を描いた作品には、家族や先生、友人を大切に思う気持ちを、戦争や震災をテーマとした作品には、世界の人々の平和への願いを重ねています。長谷川さんの絵本は、多くの人の心を惹きつけています。
本展は絵本原画を中心に、イラストやスケッチなど約220点を展示します。長谷川さんが「世界中のみんなが笑ってほしい、幸せであってほしい」との思いで描き続ける、創作活動のすべてを紹介します。

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命宿るORIGAMI―吉澤章 創作折り紙の世界
日 時  

「まるで生きているかのよう」

創作折り紙作家・吉澤章の作品はしばしばそう評されます。いきいきと躍動感溢れる折り紙の動物や虫たちは、どこか温もりや懐かしさを感じさせます。

吉澤章は対象物をとことん観察・研究し、一枚の紙で生き物の生態や本質を表しました。動植物や恐竜、昔話、仮面、人々の営みや感情、抽象表現など、幅広いテーマの作品が、こだわりぬいた美しい折り線によって生み出されました。生き物の命の尊さや人の心のあり様をも折り出す作品の数々は、国内外で高い評価を受け、「ORIGAMI」として世界中に広まりました。

生きとし生けるものと心を通わせ、森羅万象を折り紙で表現した吉澤章。本展では、新たに寄贈を受けた作品含め約700点により、命宿る創作折り紙の世界をご紹介します。

 

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日本刀の匠たち
日 時  

日本刀を造る文化は、現代に脈々と受け継がれています。刀身(とうしん)をはじめ、刀身彫刻、研磨(けんま)、刀装具(とうそうぐ)、白銀(しろがね)、白鞘(しらさや)、柄巻(つかま)き、鞘塗(さやぬ)り、拵(こしらえ)など、日本刀に携わる匠たちの技をぜひご覧ください。

 

特別展示 佐野美術館の名刀
【主な出品作品】
・ 重要文化財 刀 朱銘 義弘/本阿(花押)
〈名物 松井江〉 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・大笹穂槍 銘 藤原正真作
〈号 蜻蛉切〉 室町時代 個人蔵

 

佐野美術館 × 刀剣乱舞ONLINE コラボレーション
開催期間:令和5年10月28日(土)~令和5年12月17日(日)

 

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ときめき 美人―培広庵コレクション名品展
日 時  

美人画は日本独自の絵画分野として発展しました。源流は近世初期の風俗画といわれ、江戸時代は浮世絵などを通して親しまれ、明治時代末期から昭和にかけて流行しました。
培広庵コレクションは、美人画隆盛期の作品が揃います。作者は、京都の上村松園や菊池契月、東京の鏑木清方や伊東深水、大阪の北野恒富や島成園、そして竹久夢二など、近現代画壇を代表する日本画家たちです。
本展は同コレクションを中心に、四季の情景とともに描いた美人画約70点を紹介します。桜を愛で、夕涼みに憩い、夜長の読書にもの思い、舞う雪に見入る…女性たちが時季ごとの風情を愉しむ姿は、日本人が抱く美意識そのものとも言えるでしょう。
日本の自然の彩りに、女性たちの華麗な装いや妖艶なしぐさに、心ときめく美人画の名品をどうぞご覧ください。

 

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「鹿児島睦 まいにち」展
「鹿児島睦 まいにち」展 メインビジュアル
日 時  


鹿児島睦が日々想う、

わたしたちの
「まいにち」を感じる、
しあわせな時間を。

 

“役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない”

100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。
時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしま・まこと、1967年生まれ)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。

この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」の大きなテーブルに、動物や植物を豊かな色で愛らしく描いた約200点の器が並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたさまざまなプロダクツを、「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。

展覧会図録やオリジナルグッズも多数販売します。

 

巡回について、詳しくはこちら(外部リンク)

 

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写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き2」
© Mitsuaki Iwago
日 時  

NHK BSプレミアムで放送中の人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の写真展を開催します。ブラジル・リオデジャネイロ南東部のコパカバーナビーチでモテモテの人気ネコ「シキンニョ」や全米最大の都市ニューヨークのピザ屋の看板ネコ「ホワイトスライス」など、世界60ヶ所以上の撮影地から厳選した16地域の個性溢れるネコたちの作品を紹介します。番組ファンはもちろん、ファンならずとも楽しめる“イワゴーネコワールド”をぜひお楽しみください。


ネコはヒトと共に生きています。「いい子だね」とカメラを向けるとき大切にしていることは、ネコを愛する気持ちです。その思いを察するのか、特別な贈り物のようなしぐさを見せてくれるネコたちに、愛は深まるばかりです。― 岩合光昭

 

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あべ弘士の絵本と美術
―動物たちの魂の鼓動―
© Hiroshi Abe
日 時  

旭山動物園の飼育員として25年間勤務した経歴を持つ、絵本作家・あべ弘士。動物たちに宿る野生の本能を見つめ共に生きた経験が、あべの描く物語に今も息づいています。
生まれ育った北海道の大自然や文化をテーマとした作品をはじめ、近年では北極や南米への取材旅行を精力的に行い、鮮やかな色彩で動物たちの命の物語を発表し続けています。
嵐の夜、暗闇の中でヤギと天敵であるオオカミが互いを誰か知らずに出会い、その正体を知った後も友情を育んでいく代表作『あらしのよるに』(作:木村裕一)をはじめ、人気の「ライオンの〇〇ないちにち」シリーズなど、今年創作活動33年目を迎えたあべの絵本原画を中心に、その足跡を紹介します。

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小原古邨 海をこえた花鳥の世界
―原安三郎コレクションを中心に
日 時  

にわか雨に佇む白鷺、雫に濡れた葉蔭の雀、陽ざしのなかに舞う蝶 ― 自然とともにいきる鳥や虫たちの姿が、深く心に刻まれます。

小原古邨(おはら こそん)(1877~1945)は金沢に生まれ、鈴木華邨(すずき かそん)に日本画を学び、のちに木版画を手掛けました。古邨は、生きものの姿かたちを細やかにとらえ、余白に湿潤な大気をも感じさせる、日本画としての自然描写に徹しました。原画の趣(おもむき)は浮世絵伝統の精緻な彫(ほり)や摺(すり)の技で見事に息づき、欧米で高く評価されました。

古邨亡き後、その名を知る人は少なくなりましたが、近年公開された、原安三郎(はら やすさぶろう)旧蔵の古邨版画250余点は、画業を顕彰する新たな光となりました。

このたび、同コレクションや小原家所蔵の名品に、師・鈴木華邨の絵画等を合わせた約100点を紹介します。欧米で愛された、繊細で色彩豊かな古邨の花鳥画をお楽しみください。

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「鎌倉殿」と武将たち―浮世絵版画・浅井コレクションの名品
歌川国芳から月岡芳年まで
日 時  

「鎌倉殿(かまくらどの)」とは鎌倉幕府の初代将軍源頼朝(みなもとのよりとも)であり、ひいては鎌倉幕府や同幕府の将軍を指します。いま、テレビドラマで注目される「鎌倉殿」の時代を、浮世絵版画でたどる展覧会を開催します。

本展を構成する浅井コレクションは、大阪の古書店主・浅井勇助(あさいゆうすけ)が収集した浮世絵版画です。このたびは3万余枚もの収集品から厳選した約100点を展示します。
出品作は、歌川国芳(うたがわくによし)や月岡芳年(つきおかよしとし)ら武者絵を得意とした絵師たちによるもので、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての歴史や伝説を、華麗な色彩と大胆な構図で臨場感豊かに描き出しています。

源頼朝の平家討伐、牛若丸(うしわかまる)と弁慶(べんけい)の出会い、源義経(みなもとのよしつね)と静御前(しずかごぜん)の悲恋、北条家の三つ鱗紋(うろこもん)誕生話など、激動の時代の名場面を、頼朝旗挙(はたあ)げの地で是非ご覧下さい。

★新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、事前に「ご来館のみなさまへのお願い」をご確認の上ご来館いただきますようお願いいたします。

「「鎌倉殿」と武将たち」は写真撮影できません。展示室での撮影をご遠慮くださいますようお願いいたします。
※2階ロビーに写真撮影可能な「フォトスポット」があります

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乱世を駆け抜けた名刀
―戦国の動乱から徳川の時代へ―
日 時  

日本各地に有力武将が並び立ち鎬(しのぎ)を削った時代、織田信長が長篠の戦いの褒美とした一文字、豊臣秀吉の遺物として藤堂高虎が拝領した大兼光、武田信玄の馬手差(めてざし)と伝える助宗、上杉謙信ゆかりの火車切、穂先に止まったトンボが真っ二つになったという本多忠勝の蜻蛉切の槍など、際立った個性の武将たちと共に乱世を駆け抜けた名刀が今に伝わります。
戦乱の世に終止符を打ち実現された太平の江戸時代、徳川家康のお抱え工・康継をはじめ、各大名家のお抱え刀工が鍛錬した刀剣や、徳川将軍家伝来の名刀も併せてご紹介します。

主な出品作品
・国宝 太刀 銘 一 鎌倉時代 個人蔵
・国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 無銘 正宗 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 太刀 銘 長元 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 朱銘 義弘/本阿(花押)〈名物 松井江〉 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 金象嵌銘 備前国兼光/本阿弥(花押)〈名物 大兼光〉 南北朝時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 秋草文黒漆太刀拵 室町時代 佐野美術館蔵
・重要美術品 脇指 銘 相模国住人広光/康安二年十月日〈号 火車切〉 南北朝時代 佐野美術館蔵
・短刀 銘 備州長船兼光/延文五年十一月日 南北朝時代 個人蔵
・大笹穂槍 銘 藤原正真作〈号 蜻蛉切〉 室町時代 個人蔵
・短刀 銘 助宗〈号 おそらく助宗〉 室町時代 個人蔵
・刀 銘 洛陽一条堀川住藤原国広造/慶長十八年二月日 松兵庫頭所持 江戸時代 佐野美術館蔵
・織田有楽手紙 光明院御房宛 桃山時代 佐野美術館蔵
・黒織部くい違い茶碗 桃山時代 佐野美術館蔵
・尾形乾山 絵替小皿 江戸時代 個人蔵
・海北友松 煙寺晩鐘図 桃山時代 個人蔵

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佐野美術館でひな祭り
日 時  

今年もひな祭りの季節がやってきました。佐野美術館の様々な雛をご紹介します。
涼やかな目許が印象深い享保(きょうほう)雛は、ほっそりと伸びた指先、左右に張った袖など、他の雛とはまったく違う魅力にあふれています。
江戸の名工原舟月(はらしゅうげつ)作と伝わる古今雛は、浮世絵から抜け出てきたかのような豪華な姿で、現在の雛の形はここから始まったといわれます。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根も見事な御殿飾りは大正時代の名品です。御所を精巧に模した建物は部材ひとつひとつを組み立てるいわば“ジャパニーズ・ドールハウス”です。
幼い表情が可愛らしいおぼこ雛は趣向を凝らした「変わり雛」のひとつで、はち切れんばかりの明るい顔立ちに思わず笑みを誘われます。
そして江戸八丁堀の名物と謳われた極小雛飾り。細緻な蒔絵の美しさは必見です。
春の一日、佐野美術館のひな祭りで優雅にお過ごしください。

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言霊の墨 金澤翔子の世界
日 時  

ひときわ細やかな感性と激しい情熱を、筆と墨で表現する天才書家・金澤翔子の展覧会を開催いたします。

書家である母・泰子は、待望の我が子がダウン症を抱えているとわかり、5歳から翔子に書を教え始めました。翔子の人生には常に書があり、書とともに喜怒哀楽を経験し成長しました。

本展では当時10歳の翔子が、普通学級への通学を拒否され、娘の行く末を案じ葛藤する母親の叱咤激励のもと、力の限り書いた「涙の般若心経」をはじめとする代表作から近作までの約50点をご紹介します。

金澤翔子公式サイト

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『ねないこだれだ』誕生50周年記念
せなけいこ展
©Keiko Sena 1969
日 時  

みないこは おばけになって とんでいけ!

『ねないこだれだ』や『めがねうさぎ』の作者として知られる絵本作家のせなけいこ(1931-)は、1969年、子育てに奔走する中、37歳で絵本作家としてデビューしました。以来、おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法を用いて生み出したシンプルながらも独創的な絵本は、世代を越え、多くの親子に読み継がれるロングセラーとなっています。

本展では、代表作のひとつ『ねないこだれだ』の誕生50周年を記念し、絵本デビュー作の「いやだいやだの絵本」4冊シリーズをはじめとする絵本原画や貴重な資料など、約250点を出品。これまであまり知られていなかった、絵本作家デビュー前の幻燈や紙芝居の仕事もひもとき、せなけいこの創作の全貌を紹介します。会場には楽しい仕掛けもご用意し、小さなお子さんにも楽しんでいただける展覧会です。

せなけいこ展 公式サイト

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渡辺省亭
―欧米を魅了した花鳥画―
日 時  

知られざる日本画家、ここに蘇る

明治から大正時代に活躍した日本画家、渡辺省亭(わたなべ せいてい)(1852~1918)の全画業を紹介する初の展覧会です。
省亭は幕末の江戸に生まれ、16歳より歴史画家・菊池容斎(きくち ようさい)の内弟子となりました。その後輸出工芸品の下絵を手掛け、28歳で日本画家として初めて渡仏、印象派の画家ドガとの交流、万国博覧会への出品やイギリスでの個展により高く評価されました。省亭は卓越した画技と精緻な写実表現による花鳥画で国内での地歩を築きましたが、後年は画壇を離れ自らの画風を貫き、68歳で世を去りました。
没後は回顧展もなく知る人ぞ知る存在でしたが、再評価の気運が高まる今、海外や個人の所蔵を中心とした名品約100点が一堂に会します。柔らかな質感に富む花や鳥、湿潤な大気、粋で艶やかな江戸美人など、省亭の描く彩り豊かな絵画世界を是非ご覧ください。

 

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加守田章二 天極をさす
日 時  

天才的な造形力と卓越した技で近代日本陶芸史に大きな足跡を残した陶芸家、加守田章二(かもだ しょうじ)(1933 –1983)の展覧会を開催します。

加守田は大阪府岸和田市に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で陶芸家富本憲吉(とみもと けんきち)らに師事、1959年栃木県益子に窯を開いて独立しました。同地では灰釉や鉄釉の表現を追い求め、1967年陶芸家として唯一となる高村光太郎賞を受賞しました。1969年岩手県遠野に拠点を移し、翌年「曲線彫文」シリーズを発表して陶芸界に衝撃を与え、さらにその翌年には一転して朱・緑・白といった色を用いた「彩陶」を展開、その後も作風を変化させながら精力的に作品を発表しました。

本展では、加守田の初期から晩年までの仕事、特に作家として飛躍した益子時代から遠野時代前期の名品を中心とする約100点を展示します。

49歳の若さでこの世を去った加守田が、「陶」という素材を用いて表現したかったものとは何だったのか。多彩な作品群の中に、加守田が目指したただ一つの「天極」を見出だすことができると考えています。

 

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宮西達也の世界
ミラクルワールド絵本展
日 時  

絵本を描き続けて40年、ヘンテコリンで愉快なキャラクターが活躍する作品が大人気の、宮西達也の展覧会を開催します。
優しき暴れん坊のティラノサウルス、哀愁漂うウルトラマン、個性豊かなネコやぶた、おおかみたち…宮西達也が子どもたちに伝えたいのは夢、希望、何より優しさと思いやり。私たちの心をグッとつかんで離さない、そんな絵本を作り続ける宮西達也の創作の秘密に迫ります。
最新作を含む人気絵本の原画約260点に加え、作家活動の原点ともいえる学生時代の作品、創作のアイディアが詰まったスケッチ、作画技法の解説などをあわせて展示します。
心躍る宮西ワールドを体感してください!

 

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名刀百花
重要文化財 刀 無銘 正宗(部分) 鎌倉時代 佐野美術館蔵
日 時  

武士が台頭した時代、多くの名刀が誕生しました。平安時代の備前を代表する正恒(まさつね)、後鳥羽院の御番鍛冶(ごばんかじ)を務めた粟田口国安(あわたぐち くにやす)、鎌倉幕府のお膝元で鍛刀した相州正宗(そうしゅう まさむね)、新刀の祖・堀川国広(ほりかわ くにひろ)。

それぞれの時代を代表する名匠が現れ、時代を牽引する刀剣を生み出しました。それらの刀剣は、武田信玄、上杉謙信、織田信長など歴史に名を馳せた武将の愛蔵となり、大切に現代へと受け継がれています。

百花の如くそれぞれに魅力を放つ名刀をお楽しみください。

 

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愛しのほほえみ
―佐野美術館の人形コレクション
日 時  

佐野美術館の人形コレクションより、雛人形を中心に、御所人形、嵯峨人形など日本の古人形、女性たちの手遊びのお相手をつとめた抱き人形、西洋のアンティークドール、近代の創作人形など、優品を厳選して展示します。人形たちの豊かな表情は私たちの心に染み入り、おもわず微笑みを誘われます。

特に今回は、新収蔵となった「おぼこ雛」(稚児雛)を初めて展示します。この雛は、京都を代表する雛師のひとり、近江屋文助(おうみや ぶんすけ)(近文(きんぶん))こと初代櫻木宗甫(さくらぎ そうほ)と、名工十二世面庄(めんしょう)こと面屋庄次郎(めんや しょうじろう)の作で、子供らしいふっくらとした顔立ちの中にもどこか気品あふれる雅な雛です。豪奢な装束と幼い表情の対比も面白く、普段目にする雛人形とは趣の異なる姿を堪能できることでしょう。

人形たちの明るい微笑みに包まれて春の日を過ごしてはいかがでしょうか。

■「愛しのほほえみ」展は写真撮影できます■
・撮影禁止マークのついた作品および、常設展示室の写真撮影はできません
・動画撮影はできません
・フラッシュ、三脚、自撮り棒の使用はご遠慮ください
・撮影する際は、他の来館者にご配慮ください

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はじまりのはなし
―佐野美術館の名刀コレクションを中心に―
日 時  

合金鉄(フェロアロイ)の生産を手掛ける実業家であった佐野隆一(さの りゅういち)(1889-1977)が美術品のコレクションをはじめたきっかけは、徳川将軍家に伝来していた刀剣を入手したことでした。鉄から造られた刀剣に興味を持ち、日本刀の全体像を理解しようと収集を始めました。次第にその興味は他のジャンルの美術品にも及び、三島ゆかりの白隠慧鶴(はくいん えかく)を初めとする書画、中国・朝鮮の陶磁器や金銅仏など東洋美術を中心とする佐野美術館コレクションの礎が築かれました。
本展では当館の刀剣コレクションを中心に、皆様にぜひご覧いただきたい約60件をご紹介します。

※「京都国立博物館の名刀」展は、新型コロナウイルス感染症の影響により本年度の開催を中止しました。

 

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写真展「138億光年 宇宙の旅」
ウェスタールンド2  NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), A. Nota (ESA/STScI), and the Westerlund 2 Science Team
日 時  

本展では、NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機や観測衛星、宇宙望遠鏡などがとらえた画像の膨大なアーカイブから、美しく壮大な天体写真を選りすぐってご紹介します。私たちの太陽系から、銀河系内の星雲や星団、そしてさらにその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の驚異的な姿を大型の高品位銀塩写真プリントでご覧いただきます。
併せて、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡など国立天文台関連の大型望遠鏡による観測成果の一部を美しい画像によりコーナー展示します。
サイエンスでありながらアートのごとく見る者を魅了する画像の数々により、宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術発展の素晴らしさをご体感ください。

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天才絵師・鰭崎英朋の美人画
―朝日コレクション 明治・大正の木版口絵より
掲載作品はすべて 朝日コレクション
画像提供:立命館大学アート・リサーチセンター
日 時  

鰭崎英朋(ひれざき えいほう)(1880~1968)は美人画で人気を博した画家です。東京に生まれ17歳で浮世絵師・右田年英(みぎた としひで)に入門、日本画を展覧会に発表しつつやがて挿絵画家としての名を確立しました。

英朋が本領を発揮したのは小説や文芸雑誌の巻頭を飾る口絵でした。英朋は物語のヒロインの感情を繊細に描き出して読者を魅了し、明治・大正期の文学界を彩りました。

このたび英朋の生誕140年を機に、明治・大正期の口絵約3,500点を誇る朝日コレクションより、木版多色摺の口絵を中心に約100点を厳選し、挿絵原画や下図、関連作品等とともに画業をたどります。また鏑木清方(かぶらき きよかた)をはじめとする同時代の画家の木版口絵約50点をあわせて紹介します。

木版口絵は、浮世絵版画の伝統に西洋絵画の感覚を取り入れた、鮮やかな配色と柔らかな陰影表現が見どころです。近代の彫(ほり)・摺師(すりし)が生み出した、精緻な美の世界をご堪能ください。

 

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原田治 展 「かわいい」の発見
グリーティングカード(1970年代)より ©Osamu Harada
日 時  

―OSAMU GOODSよ永遠に―

1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション―とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。

没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動するきっかけとなった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期~20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される、原田治の全貌に迫ります。

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千代紙 花鳥風月
日 時  

文化3年(1806)、江戸日本橋に「雁皮紙(がんぴし)」の暖簾(のれん)を掲げた老舗榛原(はいばら)の、貴重な和紙資料コレクションの展覧会を開催します。

榛原は熱海産の雁皮紙をはじめ良質な和紙を扱い江戸中にその名を知られましたが、絵半切れや熨斗(のし)などの「小間紙(こまがみ)」も扱いました。中でも木版摺りの千代紙は、その鮮やかさと精緻な摺りが評判を呼び、明治期の万国博覧会にも出品されました。

榛原では、伝統的な文様が好まれた時代に川端玉章(かわばた ぎょくしょう)、柴田是真(しばた ぜしん)、河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)など、当代きっての画家たちに小間紙のデザインを依頼しました。そこには三代当主榛原直次郎の「生活の中に優れた芸術を取り入れる」という強い思いがありました。

本展では、直次郎の号から名づけられた「聚玉文庫(しゅうぎょくぶんこ)コレクション」より、千代紙、絵封筒、短冊、団扇(うちわ)、熨斗をはじめ下絵など約150点を展示、可憐で粋な和紙(わがみ)の世界を紹介します。

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受贈記念 吉澤章 創作折り紙の世界
日 時  

生き生きとした命を宿す鳥や動物、恐竜、そのいずれもが一枚の紙から生み出されました。吉澤章は折り紙を世界に「ORIGAMI」として広めた第一人者であり、生涯をかけてその表現の可能性を探求した創作折り紙作家です。花や虫など身近なモチーフをはじめ、人間の感情や折り線の面白さを追求した抽象表現など、手掛けたテーマは多岐にわたります。「作品は我が子同然」と語った吉澤の創作への情熱は、対象を深く理解し美の本質を形にした作品に息づいています。
近年寄贈された貴重な作品の他、当館初公開のモビールなど約600点の吉澤章が折り上げた世界をお楽しみください。

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金魚絵師 深堀隆介展
平成しんちう屋 ~行商編~
日 時  

金魚の持つ神秘性に魅了され、創作を続ける深堀隆介(ふかほりりゅうすけ)。深堀は透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという斬新な手法で注目を集める若手の現代美術家です。

愛知県立芸術大学を卒業後、ディスプレイ会社に勤務するも退職。本格的に創作活動を開始し、絵画と立体を並行して様々な作品を制作していきます。しかし、次第に自分が何をすべきか悩み自信を失いかけていた頃、金魚を描くきっかけとなる転機が訪れます。7年間放置していた水槽で生き続ける金魚の存在。その美しさに気づき衝動を覚えたのです。金魚に救われたこの出来事を「金魚救い」と呼び、その後、金魚に自身を重ね、表現を追究してきました。

極めて独創的な深堀の技法は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を部分的に描きます。さらにその上から樹脂を流し込み重ねて描く。その作業を繰り返すことにより、絵が重なり合い、描かれた金魚がまるで生きているかのように圧倒的な立体感をもって観るものに迫ります。その生き生きとしたリアリティは平面である絵画作品と立体作品の境界に揺さぶりをかける革命的絵画-2.5D Painting-と言えるでしょう。こうした一連の金魚作品は国内はもとより今や世界的に高い評価を受け、近年ではライブペインティングやインスタレーションにも力を入れ、ますます表現の幅を広げています。

本展では、初期の立体作品から最新作インスタレーション《平成しんちう屋》を含む代表作約200点により、深堀隆介の創作世界を紹介します。

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光ミュージアム所蔵
美を競う 肉筆浮世絵の世界
日 時  

日本独自の芸術として開花した浮世絵は、多色摺木版画の錦絵が広く知られていますが、肉筆浮世絵(にくひつうきよえ)は絵師が直接筆をとって、絹や紙に描いたものです。美人画が多く、切れ長の瞳、繊細な髪すじ、華やかな衣装の文様などに、絵師の確かな技と丹念な彩色を見ることができます。
光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵は、約420点からなる一大コレクションです。江戸で人気の浮世絵師をはじめ、京都や大坂などの上方で活躍した絵師や、現存作の少ない絵師の作品も含まれており、これまで大規模に公開される機会はありませんでした。
このたび、膨大なコレクションから厳選した111点を初めて一挙公開し、江戸時代中期(17世紀)から明治時代(19世紀)に至る浮世絵の流れを概観いたします。この機会に是非ご覧下さい。

※会期中一部展示替えがあります(前期:9月7日~10月2日、後期:10月4日~27日)

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ヒグチユウコ展 CIRCUS
©Yuko Higuchi
日 時  

THE CIRCUS IS COMING TO TOWN!

空想と現実を行き交う自由な発想とタッチで、作品制作のみならず絵本の刊行など幅広い活動をみせる画家ヒグチユウコ。
本展では、自身初となる大規模個展として、約20年の画業の中で描かれた500点を超える作品を公開します。
ヒグチユウコが描く猫や少女、キノコ、この世ならぬ不思議ないきものたちが繰り広げる、楽しくもどこか切ないサーカス(CIRCUS)の世界をお楽しみください。

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名刀への道
日 時  

日本刀が完成したのは、平安時代後期と考えられています。この時代は刀剣だけでなく、日本の自然を描いたやまと絵、貴族文化を反映した和様彫刻、かな文字で編まれた物語など、様々な分野で日本独自の表現が生まれ、国内に広まっていきました。新しいものを生み出す時代の空気が、大陸からもたらされた直刀から脱し、反りや鎬(しのぎ)といった特徴を持つ日本刀の誕生に一役買ったのかもしれません。
日本刀誕生期には、伯耆(ほうき)の安綱(やすつな)、豊後(ぶんご)の行平(ゆきひら)、備前の包平(かねひら)などの名だたる刀工が活躍しました。それらの刀剣には、誕生間もない時代特有の力強さが溢れ、今でも多くの人々を惹きつけています。本展ではこれらの名工が活躍した平安時代後期から鎌倉時代にかけての刀剣を中心にご覧いただきます。
また、12世紀以前に日本で造られていた刀剣はどのようなものだったのか。直刀や蕨手(わらびて)刀といった現存する刀剣をもとに概観し、日本刀誕生までの道のりをご紹介します。

【主な出品作品】
■直刀 伝石上神宮禁足地出土 個人蔵
■重要文化財 黒漆剣(刀身) 平安時代(9世紀) 鞍馬寺蔵
■国宝 太刀 銘 正恒 平安時代(12世紀) 国(文化庁保管)
■重要文化財 太刀 銘 成高 平安時代(12世紀) 京都国立博物館蔵
■重要美術品 太刀 銘 包平 平安時代(12世紀) 個人蔵
■重要文化財 太刀 銘 豊後国行平作 平安~鎌倉時代(12~13世紀) 佐野美術館蔵
■太刀 銘 閼寂 鎌倉時代(12世紀) 中鉢美術館蔵(展示期間:2020年1月7日[火]~2月5日[水])
■重要文化財 太刀 銘 吉家作 鎌倉時代(13世紀) 京都国立博物館蔵
■太刀 銘 月山 鎌倉時代(13世紀) 個人蔵

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人形の美 語りかけるひとがた
日 時  

艶やかな肌の御所人形、ちろりと舌がのぞく首振りの嵯峨人形、幼子の面影を映した抱き人形…江戸から明治時代にかけて、日本中で愛されてきた人形たち。このたび佐野美術館に、日本の古人形を中心とした人形コレクション約200点が寄贈されました。
これらの愛すべき人形たちを蒐集したのは、静岡の彫刻家・前島秀章(まえじま ひであき)氏夫妻です。
前島氏は「人形(ひとがた)」に、命の尊さと人体の神秘を見、古来人形に込められた日本人の魂を自らの創作の師としてきました。美しく愛らしいだけではない、見る者の心に訴えかけてくる日本の人形たち。その独特な造形美をご堪能いただきます。
本コレクションには、近代日本を代表する人形作家・平田郷陽(ひらた ごうよう)の作品や、ヨーロッパの著名な工房によるアンティーク・ドールなども数多く含まれます。
古今東西、大切に伝えられてきた人形たちの競演をお楽しみください。

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鏨の華 ―光村コレクションの刀装具―
日 時  

刀装具とは、刀剣外装「拵」(こしらえ)の金具です。江戸時代以降に装飾性が増し、驚くほどきらびやかで細密な作品がつくられました。

神戸に生まれた光村利藻(みつむら としも)[号 龍獅堂(りゅうしどう)]は刀装具の名品を集めた『鏨廼花(たがねのはな)』を刊行した明治時代の実業家です。港から海外にむけ大量に持ち出される刀装具を目にし、自らの資財をつぎ込み一大コレクションを築く一方で、断絶の危機にあった装剣金工の技術の継承にも心を配りました。単に作品の美を称えるためだけではない光村の幅広い活動により、刀装具への理解が深められました。

本展覧会では、現在根津美術館が所蔵する光村コレクションの刀装具を中心に、光村が魅せられた掌上の金属美をご紹介します。

※会期中一部展示替えがあります。

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白隠禅師250年遠諱記念展
駿河の白隠さん
日 時  

白隠慧鶴(はくいん えかく)禅師(1685~1768)は江戸時代中期に活躍した臨済宗の傑僧です。

貞享(じょうきょう)2年駿河(するが)国原宿(現静岡県沼津市原)に生まれ、15歳のとき原の松蔭寺にて出家、慧鶴と名のりました。信州の道鏡慧端(どうきょう えたん)に参禅、真の悟りを得て帰郷後、34歳で松蔭寺の住職に就き、白隠と号しました。晩年は三島・龍澤寺の開山となり、明和(めいわ)5年84歳に示寂(じじゃく)しました。

白隠は坐禅のみならず、日々の一切の行いが修行であり悟りの道であるとして、諸国を巡って精力的に講義を行い、禅僧を厳しく導きました。また在家のために絵や書をあらわし、禅のこころをやさしく伝えました。その内容は高僧の語録集や公案に関する著作本をはじめ、達磨や釈迦、観音などの禅画、墨蹟、天神や七福神の民間信仰の神々、昔語りや流行歌まで、実に幅広く表現は独創的であり、生涯、膨大な数の書画を制作し続けました。

本展は白隠禅師250年の御遠諱(ごおんき)を記念し、静岡県内の寺院や個人所蔵およびゆかりの書画を中心とした約90点の名品を主題ごとに展示いたします。

ときに眼光鋭く叱咤し、ときに微笑をたたえ慈愛で諭す。強烈かつ懐中に深く入る白隠のメッセージは、時代を超えて現代の人々の心に響きます。当館では32年ぶりとなる白隠展です。この機会に是非ご覧下さい。

※会期中一部展示替えがあります。

【白隠展割引】
静岡市美術館で開催の「駿河の白隠さん」展(平成30年2月10日~3月25日)チケット半券のご提示で会期中入館料2割引(当日券のみ、他のサービスとの併用はできません)になります。
さのびのみの展示作品も25点。両館の展示をお楽しみください。

静岡市美術館「駿河の白隠さん」(外部リンク・別ウィンドウで開きます)
静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3F Tel:054-273-1515

 

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岩合光昭写真展「ネコライオン」
日 時  

世界を舞台に活躍する動物写真家・岩合光昭。地球上のあらゆる地域の大自然と野生動物を撮り続ける一方、私たちの身近に暮らすイヌやネコの撮影でも多くの人々を魅了しています。
中でもとりわけ多くの時間を割いて撮影を継続しているのが、ネコとライオンです。
私たち人間の生活に溶け込むように暮らすネコ。百獣の王と呼ばれ、人間と無縁の野生の世界に生きるライオン。彼らは同じネコ科でありながら、大きさも生活も異なります。それでも、やはりどこか似ているのです。
写真展「ネコライオン」では、岩合光昭が捉えた人間と共生するネコ、野生に生きるライオンを対比して展示します。彼らの共通点や差異を感じることで、私たち人間がどこかに忘れてきてしまった“野生”を浮き彫りにしていきます。
似ているようで似ていない、似ていないようで似ている。「ネコライオン」の摩訶不思議な世界を、是非体感してください。

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江戸にあそび、街道をゆく
―北斎・広重競べ―
日 時  

葛飾北斎(かつしか ほくさい)(1760~1849)と歌川広重(うたがわ ひろしげ)(1797~1858)は江戸後期に活躍した、世界に広く知られる浮世絵師ですが、ともに風景画の分野で人気となりました。

江戸時代は街道や宿場が整備され、人や物が盛んに行き交いました。やがて社寺参詣を目的としながら物見遊山をする人々が増え、旅の心得や地図、名所案内などが出版されました。北斎や広重の風景画はこのような機運のなか登場したのです。
北斎は大胆な構図で様々な角度から望む富士の雄姿をとらえ、広重は繊細な感性で季節のうつろいを叙情豊かに描きました。これまでにない彩りと変化に富んだ表現は、人々の旅情を掻き立て、様々な富士や東海道のシリーズが生まれました。

本展は大阪・和泉市久保惣記念美術館所蔵の6,000点を超える浮世絵版画から厳選した約150点を紹介いたします。北斎や広重の代表作などから東海道をたどる展示を行います。ときに江戸時代の旅人となって、街道の美しい風景や珍しい風物をお愉しみ下さい。

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おさるのジョージ展
「ひとまねこざる」からアニメーションまで
日 時  

絵本「ひとまねこざる」シリーズは、アメリカの絵本作家マーガレット・レイとハンス・レイの夫婦によって生みだされ、1941年に「Curious George」というタイトルで発刊されました。日本では1954年に出版されて以来約550万部が販売され、身の周りのあらゆることに対し好奇心をもち、愛らしい騒動や冒険を巻き起こすおさるのジョージは、多くの人々に愛されてきました。そして、2008年にNHK EテレでTVアニメーションシリーズがスタートするとアニメ版のジョージはさらに多くの子どもたちから支持を得るようになります。

本展では、日本初公開となる約200点の絵本原画や制作のためのスケッチを中心に、レイ夫妻の制作にまつわる様々な資料などを展観いたします。原作ならではの美しい色彩や、色鉛筆や水彩の筆致を間近でご覧いただける貴重な機会です。さらにアニメ版の絵コンテや設定画、映像などを加え「絵本版クラシックジョージ」と「アニメーション版ジョージ」の魅力をご紹介いたします。

Curious George and related characters, created by Margret and H. A. Rey, are copyrighted and registered by Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company and used under license. Licensed by Universal Studios. All rights reserved.

Curious George television series merchandise © Universal Studios. Curious George and related characters, created by Margret and H. A. Rey, are copyrighted and registered by Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company and used under license. Licensed by Universal Studios. All rights reserved.

Curious George: Selections from the H.A. and Margaret Rey Collection from the University of Southern Mississippi has been organized by the de Grummond Children’s Literature Collection University of Southern Mississippi

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REBORN 蘇る名刀
日 時  

日本刀の輝きは、時代を超えて人々を魅了してきました。
しかし長い歴史の中で、大坂城落城、明暦の大火、関東大震災など、戦乱や天災に巻き込まれ、焼けただれ、鉄の塊となってしまった名刀も多くありました。
名刀と呼ばれる刀剣は、ある時は特別な霊力を秘める宝物であり、ある時は権力の象徴でした。それゆえ日本人は、焼き直しという手法で傷ついた刀剣に再び命を吹き込み、今日まで伝えてきました。現在では文化財保護の観点も視野に入れ、この試みが続けられています。
本展では約50件の刀剣をご紹介します。様々な困難をくぐり抜け、今また美しい光を取り戻した刀の物語です。

※会期中一部展示替えがあります。

主な出品作品
■重要文化財    刀子 平安時代 平泉町蔵
■重要文化財    吞口式打刀 平安時代 中尊寺金色院蔵
■重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日 義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長〈名物 義元左文字〉 南北朝時代 建勲神社蔵[展示期間:2月1日(金)~2月24日(日)]

■脇指 銘 吉光〈名物 鯰尾藤四郎〉 鎌倉時代 徳川美術館蔵[展示期間:1月7日(月)~1月30日(水)]
■刀 無銘 光忠〈号 燭台切光忠〉 鎌倉時代 徳川ミュージアム蔵[展示期間:1月7日(月)~1月23日(水)]
■脇指 無銘 貞宗〈名物 獅子貞宗〉  鎌倉~南北朝時代 個人蔵
■刀 無銘 左〈名物 織田左文字〉 南北朝時代 彦根城博物館蔵
など、国宝・重要文化財6点を含む約50件

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名工・永徳齋の人形―旧安田楠雄家の節句飾りと紙鳶洞コレクション
日 時  

雛の節句にふさわしく、名工・永徳齋(えいとくさい)の人形を展示いたします。

永徳齋は、日本橋十軒店に明治2(1869)年より店を構えた人形司(にんぎょうし)です。贅を尽した人形は皇族や旧公家、財閥などの愛顧を受け、昭和の時代まで繁栄しました。
本展では、三代永徳齋の手になる豪華な節句飾りを展示いたします。

東京都文京区千駄木にある旧安田楠雄邸は、安田財閥の安田善四郎以来長く住み続けられた格式ある日本家屋ですが、ここに善四郎の子息楠雄が令嬢美佐子・香名子姉妹のためにあつらえた雛飾りと、長男のための五月飾りが伝わっています。これらは同邸残月の間の床の間に合わせ、人形と道具すべてを永徳齋によって揃えたという格式高いものです。

また、永徳齋研究の第一人者である林直輝氏の「紙鳶洞(しえんどう)コレクション」から、武者人形を中心とした永徳齋各代の名品を展示します。

人形美の極致ともいえる永徳齋の世界をお楽しみください。

同時開催「佐野美術館のおひなさま」
佐野美術館所蔵・寄託の雛人形から、江戸の名工原舟月(はら しゅうげつ)作と伝えられる古今雛、細緻な技から生まれた極小の雛道具、御所を忠実に模した豪華な御殿飾りなどを展示、優雅で華麗な雛の世界を紹介します。

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能、絢爛豪華な装束と面
林原コレクションによる
日 時  

備前岡山藩は、寛永9年(1632)鳥取藩主であった池田光政(いけだ みつまさ)が一族による領地替えによって初代藩主となった、中国地方の雄藩です。池田家は、江戸時代を通じて能に親しんだことで知られており、特に二代綱政(つなまさ)、三代継政(つぐまさ)は、能役者を抱え、自ら舞い、多くの謡曲を書き記しています。

この池田家に伝わる能楽関係の資料は、現在は岡山市にある林原美術館の所蔵となり、同館の優れたコレクションの中核をなしています。殊に装束類は質・量ともに抜群で、重要文化財の桃山時代の貴重な装束や、唐織(からおり)、厚板(あついた)、縫箔(ぬいはく)、摺箔(すりはく)、鬘(かずら)帯、腰帯など多岐にわたる能装束、素襖(すおう)、肩衣(かたぎぬ)などの狂言装束は、その豪奢なデザインと高い技術において近世染織を代表し、また170面におよぶ能面、狂言面にも優れたものが多くみられます。

本展覧会では、林原コレクションより、能狂言装束の優品38領と鬘帯、腰帯、室町時代のものを含む能面、狂言面22面などを展示、歴代藩主の美意識によって揃えられた絢爛豪華な大名家の能の世界を紹介します。

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競演! 江戸の人気浮世絵師たち
―平木コレクション名品展
日 時  

平木コレクションは、国内外に知られる有数の浮世絵版画コレクションです。

実業家・平木信二氏は戦後、海外流出の危機にあったコレクションを日本に留め、昭和46年(1971)に財団法人平木浮世絵財団を設立しました。現在は、公益財団法人平木浮世絵財団・平木浮世絵美術館として、全国の美術館・博物館で公開しています。

本展は8000点もの所蔵品から厳選した重要美術品を含む約90点を、浮世絵の主な分野である美人画、役者絵、風景画、花鳥画の四つに分けて紹介します。美人画は錦絵の祖・鈴木春信(すずき はるのぶ)、黄金期に活躍した鳥居清長(とりい きよなが)・喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)、役者絵は謎の絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)、風景画と花鳥画は浮世絵を世界に広めた葛飾北斎(かつしか ほくさい)や歌川広重(うたがわ ひろしげ)など、花形絵師たちの作品が揃います。

江戸の人々が夢中になって求めた人気者の“グラビア”や役者の“ブロマイド”であり、旅の“ガイド”ともいえる浮世絵に今、名品を通じて親しく触れてみませんか。

※会期中一部展示替えがあります。

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ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる
日 時  

今、話題の絵本作家、ミロコマチコがやってきた!

彗星のごとく登場、名だたる絵本賞を総ナメにしている作家・ミロコマチコの大展覧会がやってきました。
画面からほとばしる奔放な線、目の覚めるような鮮やかな色、色、色…ミロコマチコは、この世の生き物たちを力強く描きます。

絵本作家として国内外で高く評価されるだけでなく、画家として個展を中心に多くの作品を発表し、天井絵や壁画などの大型作品やライブペインティングなど多方面で活躍するミロコマチコ。2014年には、伊勢丹クリスマスキャンペーンのメインビジュアルも手掛け、話題をさらいました。

本展では、最新作を含む絵本の原画をはじめ、絵画・立体作品など、ミロコマチコのすべてを見ることができます。
今もっとも注目の作家、ミロコマチコのライブ感あふれる展覧会に、ぜひお越しください!

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虫尽くし展
日 時  

花に舞う蝶(ちょう)、木陰の蝉(せみ)の音、稲田を渡る蜻蛉(とんぼ)―

日本人は虫の姿に季節の移ろいを感じてきました。また中国では虫の神秘な存在感が吉兆の徴(しるし)として尊ばれていました。

やがて日本は中国の思想に西洋の写生画法も取り入れて、虫をめぐる表現をより豊かなものとしていきました。

妖しくも美しい。そして多彩!古今のアートな虫たちが佐野美術館に集います。

【前期】9月9日(土)~10月4日(水)
【後期】10月6日(金)~11月5日(日)

※前期・後期で作品を一部入れ替えます。
※本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料2割引

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萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく
日 時  

1969年に『ルルとミミ』でデビュー以降、『ポーの一族』や『トーマの心臓』など不朽の名作を生み、幅広いジャンルを手掛けてきた萩尾望都。大島弓子など同時期に人気を集めた漫画家らとともに「花の24年組」と呼ばれ、1970年代の少女漫画黄金期を築きました。

そうした中で1975年に発表された『11人いる!』は、従来の少女漫画では例をみない本格的SF作品として、その華麗なる登場が当時の漫画界に衝撃を与えます。以後、『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)、『スター・レッド』、『銀の三角』、『マージナル』、『バルバラ異界』などの名作を世に送り出し、今も多くのファンを魅了してやみません。

本展覧会では、日本の少女漫画史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都のカラーイラストレーション、コミック生原稿など、約400点のSF原画が大集合。惑星に魅入られた奇跡の漫画家・萩尾望都が描きだした星々が煌(きらめ)く、夢の展示空間が実現します!

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上杉家の名刀と三十五腰
日 時  

鎌倉時代以来の上杉家秘蔵の名刀が一堂に会す、初の展覧会です。
戦国の雄 上杉謙信(けんしん)が、御堂参詣の際に腰にした短刀や、天皇や将軍から贈与をうけた刀剣の数々。その跡を継いだ景勝(かげかつ)が、秀吉から厚い信任の証しとして賜った鑓(やり)。逼迫する米沢藩の財政を立て直した鷹山(ようざん)の愛刀。
名門貴族藤原氏から興った上杉家の、約800年に渡る歩みを物語る歴史資料や美術品が脇を固めます。今までほとんど人の目に触れることのなかった名刀の数々を、この機会にぜひご覧ください。

※会期中一部展示替えがあります。

主な出品作品
■重要文化財 長巻 無銘 片山一文字 附 黒漆長巻柄 鎌倉時代 上杉神社蔵【展示期間:1月26日(金)~2月18日(日)】
■刀 無銘 郷義弘 〈穿鑿郷〉 鎌倉時代 個人蔵
■重要文化財 大太刀 銘 備前国□□(倫光)/興国二年□□ 南北朝時代(1341) 上杉神社蔵【展示期間:1月7日(日)~1月24日(水)】
■重要文化財 太刀 銘 備前国長船兼光/延文亖年十二月日 南北朝時代(1359) 東京国立博物館蔵
■太刀 銘 備州長船兼光/延文五年六月日 〈三日月兼光〉 南北朝時代(1360) 個人蔵
■重要文化財 鑓 銘 城州埋忠作/文禄二年十二月日 桃山時代(1593) 上杉神社蔵
■国宝 上杉謙信願文 元亀3年(1572)6月15日 米沢市上杉博物館蔵【展示期間:1月26日(金)~2月18日(日)】
■刀剣台帳 「甲簿 弐 刀剣之部」 近代 佐久市教育委員会蔵
等 国宝7件、重要文化財8件を含む約60点を展示

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春を彩る 佐野美術館のおひなさま
日 時  

明るい春の到来を告げる雛祭り。旧暦3月はじめに行われた上巳の節供は、季節の変わり目の禊の風習と少女たちの野遊びが結びついたもので、江戸時代には豪華な人形や蒔絵の雛道具を飾るようになりました。雛飾りの中心である内裏雛は、瓜実顔に豪奢な衣裳の享保雛、今の雛人形の原型となった古今雛など、その時々の流行を反映した様々なかたちが生まれました。

本展では、佐野美術館所蔵・寄託の雛から、享保雛、古今雛の他、上方発祥の御殿飾りや、芥子雛段飾り、八丁堀の名物といわれた仁杉家旧蔵極小雛飾りなど、意趣に富んだ雛の数々を展示します。あわせて御所人形や嵯峨人形など日本の古人形の魅力もご紹介します。佐野美術館で春を彩る人形たちの宴をお楽しみください。

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銅版画家・浜口陽三
やわらかな闇の中で
日 時  

浜口陽三(はまぐち ようぞう)は日本を代表する銅版画家です。さくらんぼやてんとう虫などの小さなモチーフが、やわらかな闇に包まれて、静かな時間を刻んでいます。

21歳のときに東京美術学校を中退しパリに渡りますが、第二次世界大戦の開戦を受け帰国。戦後、病気療養の為に静岡県の伊豆半島にある蓮台寺(れんだいじ)温泉に2年程滞在し、その飾らない人柄で地元の人々と親しく交流しました。
その後1953年に再びパリへ渡り、創造的な作品を生み出す技法としてのカラーメゾチントを完成させ、独自の世界を開拓しました。

本展では、近年生家より発見された尋常小学校時代のスケッチや、30代から40代にかけて様々な表現を模索していた頃の油彩画をはじめ、カラーメゾチントの代表作「さくらんぼと青い鉢」「22のさくらんぼ」など約70点でその画業を振り返ります。

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日本近代洋画の巨匠 和田英作展
こころの情を描く
日 時  

和田英作(わだ えいさく)(1874~1959)は、近代日本の絵画史上に大きな足跡を残した洋画家です。
和田は明治7年鹿児島県垂水(たるみず)村(現垂水市)に生まれ、明治27年に黒田清輝(くろだ せいき)の画塾に入門、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業しました。フランス留学から帰国後、東京美術学校教授(のち校長)に就任、多くの後進を育て、昭和18年(1943)に文化勲章を受章しました。

和田は多くの公務を担いながらも、制作にかける時間を大事にしました。ものの質感やモデルの生き方をも伝える描写力と、自然の光や影の移ろいをとらえる繊細な感覚を発揮して、数々の名作を生み出しました。

和田がとくに心惹かれた題材は富士山でした。昭和26年(1951)より静岡県清水(しみず)市(現静岡市清水区)三保に移住、84歳でこの世を去るまで、日々刻々と変化する富士山を描き続けました。

このたびゆかりの静岡の地において、修業期から最晩年までの代表作約80点による回顧展を開催します。教育者と画家の双方から、日本洋画の礎造りに尽力した和田の70年に及ぶ画業をたどります。

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杉山明博 造形の世界
日 時  

触れると優しく温かく、時に強靭であり、また柔らかくもある、多彩な表情をもつ「木」。たくさんある木の中からそれぞれの特色を読み取り、様々な造形を試みる作家、杉山明博の世界を紹介します。

長く学びと創造の研究に携わってきた杉山は、実際に手でかたちに触れて造ることの中から形成される、デザインの発想や創造性により作品を造り続けてきました。その中には、日常慣れ親しんだ「あかり」の造形や、日本美をあらわした「つなぎ」「くずし」といった型の造形化など、意味をかたちにしたものが少なくありません。また、鳥や動物など親しみやすいかたちの中にも、あっと驚くような仕掛けがたくさんあり、次々展開される杉山ワールドに大人も子どもも引き込まれていくことでしょう。

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横山大観 大気を描く
日 時  

近代日本画の巨匠・横山大観(よこやま たいかん)(1868~1958)の展覧会を開催します。

大観は明治元年、茨城県に水戸藩士の子として生まれました。22年に東京美術学校(現東京藝術大学)に入学、校長岡倉天心(おかくら てんしん)や狩野派の画家・橋本雅邦(はしもと がほう)らの教えを受けました。のちに日本美術院の創設に参加、新しい日本画の創造に取り組みました。線を使わず絵具の濃淡で空気や光の表現を試み「朦朧体(もうろうたい)」と批判されましたが、やがて日本の湿潤な大気や四季のうつろいを表すのに最もふさわしい画法へ深めていきました。そして大正3年(1914)に再興された日本美術院で独創性豊かな作品を次々と発表、昭和12年(1937)文化勲章を受章しました。

大観が最も多く題材としたのは富士山でした。千変万化しながら永遠の美しさを魅せる富士の姿を日本人の魂の象徴として、そこに自身が理想とする芸術の極みを重ね、昭和33年に89歳で生涯を閉じるまで、2000点におよぶ富士を描きました。

このたび、昭和20年(1945)から29年にかけて大観が熱海の伊豆山に住んでいたことから当地ゆかりの画家として、また大観の愛した富士を仰ぐ静岡の地における回顧展を開催いたします。修業期から晩年まで、富士をはじめ風景画や花鳥画を中心とした代表作約60点により、つねに芸術の高みを求めて、たゆまず挑み続けた70年の画業をたどります。

※会期中一部展示替えがあります。
※本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料を2割引します。

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名刀は語る 磨きの文化
日 時  

名刀が美しい輝きを放っているのは、鍛刀されてから今日に至るまでの数百年の間、絶えず磨き続けてきた人々がいたからです。この間、名刀は多くの人の手に渡り、それにふさわしい多くの物語が生まれました。「磨く」ことで輝きを得る刀と、名刀を持つことでそれに相応しい己になるべく自己を「磨く」人々がいたのです。
本展では日本人が培ってきた、磨くことによって素材の美しさを引き出す文化をテーマに、刀剣をはじめ、拵(こしらえ)に使用される金工技法や漆工技法も含めご紹介します。

※前期(11月12日~12月23日)・後期(1月7日~2月19日)で作品を一部入れ替えます。

主な出品作品
■重要文化財 秋草文黒漆太刀拵 室町時代 中 太刀 銘 豊後国行平作 鎌倉時代

前期展示[11月12日~12月23日]
■国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代
■重要文化財 刀 無銘 正宗 鎌倉時代
■重要文化財 刀 金象嵌銘 備前国兼光/本阿弥(花押)〈名物 大兼光〉南北朝時代
■重要美術品 脇指 銘 相模国住人広光/康安二年十月日〈号 火車切〉南北朝時代 付 黒漆塗小サ刀拵 室町時代

後期展示[1月7日~2月19日]
■国宝 太刀 銘 一 鎌倉時代 個人蔵
■重要文化財 短刀 銘 国光 鎌倉時代 付 金梨子地葵紋蒔絵合口拵 江戸時代
■重要文化財 刀 朱銘 義弘/本阿(花押)〈名物 松井江〉鎌倉時代
■重要文化財 沈金獅子牡丹文長覆輪太刀拵 室町時代 個人蔵
■重要美術品 太刀 銘 来国俊 鎌倉時代

など、国宝重要文化財11点を含む約80点。

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佐野美術館のおひなさま
大きな雛人形と小さな雛道具
日 時  

女の子の健やかな成長を願っておこなわれる雛祭りは、平安時代の人形遊びなどに端を発し、江戸時代には雅な雛人形や細緻な蒔絵の雛道具を豪華に飾る形に発展しました。
恒例となりました「佐野美術館のおひなさま」展、今回は“大きな雛人形”と“小さな雛道具”を展示、多様な雛飾りをお楽しみいただきます。大きな雛人形は、江戸時代の名工・二代原舟月(はらしゅうげつ)作、高さ50センチ余りの内裏雛・五人囃子・随身の揃いを展示します。また雛道具研究家・川内由美子コレクションより、七澤(ななさわ)屋製を始めとする数千点にのぼる極小の雛飾りを展示します。
あわせて八丁堀の名物と謳(うた)われた仁杉(ひとすぎ)家旧蔵の雛飾り、家一軒より高価と伝わる大正時代の御殿飾り、江戸時代中期に流行した享保雛など、佐野美術館所蔵・寄託の雛人形と、御所人形、嵯峨人形など日本の人形を展示します。

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世界を魅了した「青」
浮世絵名品展
日 時  

《神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)》は葛飾北斎(かつしか ほくさい)の傑作「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」シリーズの一つとして広く知られます。とくに波を彩る濃く鮮やかな「青」が人々を強く印象づけています。このたび、浮世絵の青色絵具に焦点をあてた展覧会を開催します。
浮世絵は江戸時代初期(17世紀)に墨摺絵(すみずりえ)から始まり、18世紀半ば頃より多色摺へ変化を遂げました。様々な色彩の中でも「青」の発色は難しく、試行錯誤が重ねられました。まず鈴木春信(すずき はるのぶ)などの美人画に使われたのが露草青(つゆくさあお)でした。彩色時は美麗ですが植物染料のため退色しやすく水に滲(にじ)みやすいものでした。やがて東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)などの役者絵に藍(あい)が多く用いられるようになりました。藍は退色しませんが水に溶けず、濃い青から淡い青へと変化させる表現が困難でした。
その後登場したのがベルリンブルー(通称ベロ)でした。ベロは1704年にドイツで生まれた合成顔料で、日本へは18世紀後半に長崎へもたらされました。伊藤若冲や平賀源内の絵画作品の一部に、ベロ彩色の先行例が近年明らかになっていますが、最も効果的に活用されたのが北斎の「冨嶽三十六景」(文政12年(1829)より刊行)でした。ベロは変色せず水によく分散するため、鮮明な色を保ちつつ、青の濃淡で遠近感をもたらす表現が自由にできるようになり、浮世絵のさらなる隆盛へとつながっていきました。
本展は、東京・礫川(こいしかわ)浮世絵美術館所蔵の名品100余点により、浮世絵師たちが理想的な絵具を求めながら、多様かつ繊細な「青」の色彩表現を究めた足跡をたどります。

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岩合光昭写真展「ねこ歩き」
日 時  

世界で活躍する動物写真家・岩合光昭。40年以上撮影を続けるネコについて、「ネコの動きをみれば、ヒトの動きがみえてくる」と語ります。ヒトが歩む道はネコも一緒についてくる。ヒトの生き方や暮らし方がネコにも現れます。
本展は、イワゴーさんが近年訪れた国々や日本のネコたちの作品を中心に約130点を展示。素直でへそ曲がり、大胆で臆病、甘えたがりで素っ気ない、ネコたちとの出会いの旅をイワゴーさんと一緒に楽しんでいただけることでしょう。

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曽宮一念と山本丘人
海山(うみやま)を描く、その動と静
日 時  

海山を描き続けた洋画家・曽宮一念と日本画家・山本丘人。その表現は対照的です。
一念は刻々と変化する自然の姿を瞬時にとらえ描き出しました。キャンヴァスの上を躍動する線、澄んだ色づかいは、噴煙をかぶり、夕日を浴びた一念が体感したままの瑞々(みずみず)しさに溢(あふ)れています。
丘人は雄大な自然の彼方をじっと見据え、時をかけて描き上げました。絵絹の底から渋い光を放つ金銀彩、色と渾然一体となった筆あとは、丘人の心の裡(うち)から生み出された夢幻の情景を表しています。
油絵具の粘り強さを生かした伸びやかな一念の作品と、岩絵具の奥深い煌(きら)めきが刻まれた時を示す丘人の作品。画材も作風も異なる二人の代表作約70点が、初めて一堂に会します。油彩画と日本画の特性を生かしつつ、ともに自然への深い観照から作品を創り上げた二人の足跡をたどります。

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宮西達也ワンダーランド展
ヘンテコリンな絵本の仲間たち
日 時  

大胆な筆遣いと鮮やかな色彩で大人気の絵本作家、宮西達也さん。ふるさと静岡での初めての大きな展覧会です。
200万部を超える大ヒットとなったティラノサウルスシリーズ(『おまえ うまそうだな』ほか)、正義の味方がおとうさん!?子育てに奮闘するウルトラマンに声援を送りたい『おとうさんはウルトラマン』シリーズ、小学校の国語の教科書にも載っている名作『にゃーご』など、子どもたちが大好きな、ユニークでヘンテコリンなキャラクターが勢ぞろい!展覧会スペシャル企画、ティラノサウルスと『おとうさんはウルトラマン』シリーズの初コラボ作品も登場します。
宮西さんの絵本には、この世で一番大切なものは、強い力でもお金でもなく、「優しさと思いやり」なんだという気持ちがあふれています。楽しく、明るく、最後にグッときて泣けてくる、不思議な宮西ワールドにようこそ!

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備前刀剣王国
日 時  

備前国(岡山県)にはいずれ劣らぬ名工が名を連ね、鍛造された刀剣の質・量ともに他国を圧倒します。
同地は古代より鉄の産地として知られ、12世紀に日本刀独特の形が完成してからの約400年間には、友成(ともなり)、正恒(まさつね)、吉房(よしふさ)、光忠(みつただ)、長光(ながみつ)、兼光(かねみつ)、祐定(すけさだ)らが活躍し、古備前物・一文字(いちもんじ)派・長船(おさふね)派という大きな流派が誕生しました。彼らは源平合戦、蒙古襲来、南北朝の動乱といった日本の政変と呼応して、各時代の刀剣の潮流を生み出し、更に主要流派に属さない元重(もとしげ)、長義(ながよし/ちょうぎ)といった名工や「小反(こぞ)り物」と呼ばれる一群の活躍は備前刀工の層の厚さを物語っています。
本展では日本を代表する名刀を中心に、輝かしい備前刀剣王国の400年をご覧いただきます。

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佐野美術館のおひなさま
日 時  

今ではすっかり春の年中行事となった「雛祭り」。もともと「ひな」には「小さな」という意味があり、源氏物語などには宮中の姫君が人形遊び、すなわち「ひいな遊び」をする場面などが出てきます。また人形は人の穢(けが)れを背負うものでもあり、冬と春の境目である三月三日の節供と人形遊びが結びついて、少女の健やかな成長を願う「雛祭り」が誕生しました。
雛祭りは江戸時代中期以降盛んになり、立派な冠や装束を身に着けた享保雛や、現在の雛人形の祖型ともいえる古今雛など、その時々の人々の好みが反映された雛人形は、人形技術の粋を極め、今なお見る人の心をとらえています。
本展では、江戸の名工と謳(うた)われた人形師・原舟月(はら しゅうげつ)の作と伝えられる古今雛や、江戸八丁堀の名物雛として多くの見物人を集めたという仁杉(ひとすぎ)家旧蔵の極小雛飾り、大正時代の豪華な御殿飾りなど、佐野美術館所蔵、寄託の雛人形が勢揃いします。
美しく気品あふれる人形の佇(たたず)まいとともに、うららかな春の一日をご堪能ください。

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没後10年 「長新太の脳内地図」展
日 時  

漫画家、イラストレーター、エッセイスト…多彩な才能をいかんなく発揮し、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍をした絵本作家・長新太。とぼけたユーモアと、“ナンセンスな”センスあふれる独特の作風で、日本の絵本界に新境地をひらいたことで知られています。
長新太の頭の中には、ありえないほど大きなモノや、突然出現する摩訶(まか)不思議なシロモノや、想像を超えたおかしなヒトビトがいっぱい詰まっていたらしいのです。それらは融通無碍(ゆうずうむげ)な発想によって生命を吹き込まれ、目にも鮮やかな色彩と自在な線とでこの世に送り出されました。これほど子供のように奔放な世界を創り出した作家は、長新太をおいて他にありません。
本展は、「イマジネーション」「センスとナンセンス」の2部構成で、絵本原画、漫画原画、創作のための資料など約250点を展示します。没後10年を経てなお、あらゆる人々を魅了し続ける長新太の創作の秘密をとくとご覧ください。

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追憶の美人 日本画家・鏑木清方
日 時  

美人画の巨匠、鏑木清方(かぶらき・きよかた)(1878~1972)の展覧会を開催します。
清方は明治11年東京の神田に生まれました。江戸の余韻を残す地で、家族とともに芝居を楽しみ、小説家で『やまと新聞』を創設した父のもとで少年時代を過ごしました。
13歳のとき日本画家・水野年方に入門し、新聞や雑誌の挿絵画家として人気を博しましたが、明治30年代より日本画の制作に取り組み、文展や帝展などの官展を中心に作品を発表しました。昭和2年(1927)に帝国美術院賞、昭和29年(1954)に文化勲章を受章。現在、鎌倉市鏑木清方記念美術館がある雪ノ下の地で昭和47年(1972)に93歳の生涯を閉じるまで、日本画の重鎮として活躍しました。
清方は明治から大正、昭和と世の中が大きく変貌した時代にあって、日本の古きよき文化や風習が失われていくのを惜しみ、幼いころより親しんだ明治期の風俗や芝居などを生涯のテーマとして描き続けました。清方の描く女性像は、もの思う眼差しや繊細な指先、柔らかな物腰に内なる情感を込めた、美人画における至高の境地と称されています。
本展は修業期の挿絵から官展出品の代表作まで約80点を展示します。挿絵画から日本画へ、活動の舞台を移しながらも一筋に究めた清方の美人画の世界を堪能していただきたいと思います。

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写真展「昭和」
日 時  

大正モダニズムの光が残る時期から、戦争、敗戦後の混乱、高度経済成長と、激動の時代をたどった「昭和」。その一瞬一瞬の輝きをとらえた写真展です。
雑誌の黄金期をにない、第一線で活躍した木村伊兵衛(きむら いへえ)、土門拳(どもん けん)、濱谷浩(はまや ひろし)、林忠彦(はやし ただひこ)、芳賀日出男(はが ひでお)、長野重一(ながの しげいち)、田沼武能(たぬま たけよし)、熊切圭介(くまきり けいすけ)の8人の写真家と、入江泰吉(いりえ たいきち)〈奈良〉、緑川洋一(みどりかわ よういち)〈瀬戸内〉、浅野喜市(あさの きいち)〈京都〉ら、各地で活動を続けた写真家。日本を代表するこれらの写真家の名作が一堂に会します。
戦前・戦中の暮らし、戦後復興期からオリンピック・万博に沸いた高度経済成長期までの約170点の作品を展示。そこには、たくましく生き抜く日本人の姿が鮮やかに写し留められています。

出品写真家
木村伊兵衛
入江泰吉
土門拳
浅野喜市
濱谷浩
緑川洋一
林忠彦
芳賀日出男
長野重一
田沼武能
熊切圭介

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一枚の紙から生まれる奇跡
吉澤章 創作折り紙の世界
日 時  

世界的な創作折り紙作家、吉澤章(1911~2005)は、90余年の生涯をかけて独自の創作の世界を築き上げました。
様々な動物や鳥、植物、星の神話や恐竜たち、人の姿や心の動きなど、具象から抽象まで幅広いテーマが表現されました。ものの形が、折線で構成された立体作品となって生まれた吉澤折り紙。それは吉澤章が、祈りの造形としてこの世に送り出した生命ある作品たちです。見る人に優しく温かい感じを与える作品は、「ORIGAMI」として広く国内外で知られ、多くの創作折り紙の後継者が育っています。
神の声を聞き、森羅万象を折り上げることを許された吉澤章。本展では、代表作品300点余によりその求道の人生を振り返ります。

◆2019年4月14日[日]~6月30日[日]開催「受贈記念 吉澤章 創作折り紙の世界

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超絶技巧! 明治工芸の粋(すい)
日 時  

鋭い観察眼から生まれた本物と見紛うほどのリアリティ、文様をミリ単位で刻み、彩色し、装飾を施す繊細な手仕事――明治時代、表現力・技術ともに最高レベルに達した日本の工芸品は、万国博覧会に出品され海外の人々を驚嘆させました。多くは外国の収集家や美術館に買い上げられたため、日本で目にする機会はほとんどありませんでした。
その知られざる存在となりつつあった明治の工芸に魅了されたのが村田理如(むらた まさゆき)氏です。村田氏は1980年代後半、出張先のニューヨークの骨董商で日本の印籠に出会ったことをきっかけに収集を始め、2000年京都に清水三年坂美術館を設立。現在、1万点を超えるコレクションを築き上げています。
本展は、村田コレクションから並河靖之(なみかわ やすゆき)らの七宝、正阿弥勝義(しょうあみ かつよし)らの金工、柴田是真(しばた ぜしん)・白山松哉(しらやま しょうさい)らの漆工、旭玉山(あさひ ぎょくざん)・安藤緑山(あんどう ろくざん)の木彫・牙彫をはじめ、京薩摩の焼きものや印籠、刺繍絵画など厳選した約160点により、明治の工芸家たちの気概を表した「超絶技巧」の世界を展観します。

  【出品作品ジャンル】
  七宝
  金工
  漆工
  薩摩
  刀装具
  自在
  牙彫・木彫
  印籠
  刺繍絵画

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ひとの縁は、ものの縁
―初公開の矢部コレクション―
日 時  

織田信長が長篠の戦いでの功を賞して奥平信昌に与えた一文字の太刀や、天下三名槍の一つ「蜻蛉切」。静岡県沼津の実業家・矢部利雄氏(1905~1996)が一代で築き上げたコレクションを、このたび初公開いたします。
国宝・重要文化財を含む刀剣・刀装具は言うに及ばず、仏教絵画や風俗図、陶芸などいずれのジャンルにも、それぞれの時代の佇まいを伝える優品が並びます。朱と黒の景色が見事な室町時代の根来塗(ねごろぬり)の数々も、コレクションを形成する重要な柱の一つです。
矢部氏は熱心に家業を営み、茶道や刀剣を通して地元のコレクターと交流を深める一方、沼津御用邸や千本松原の別荘地を訪れる東京の文化人と親しく交わり、自らの美意識を磨きました。
乗り物酔いがひどく、列車で東京や大阪へ出向いた回数は数える程。ほとんど沼津から出ることなくこの充実したコレクションを成したことにも驚嘆させられます。矢部家にはよく目利きと呼ばれる人々が訪れ、話に華を咲かせていたといいます。様々な人との縁を得、ものとの縁を結んで成されたコレクションをぜひお楽しみください。

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花のお江戸の雛飾り
極小美の世界
日 時  

高さ10㎝ほどの愛らしい内裏雛、精巧な蒔絵がほどこされた極小の雛道具。
このたび佐野美術館に新しく収蔵された雛飾りは、もと江戸八丁堀の与力、仁杉(ひとすぎ)家に伝わったもので、明治に入って人手を転々とし、一時は「わかもと」創業家の長尾よねの鎌倉美術館に飾られていました。その後アメリカのコレクターの手に渡り、近年日本に買い戻されたのです。
内裏雛は公家の装束を写した有職(ゆうそく)雛。京都への注文品であろうこの雛は、やさしく気品あるお顔が魅力です。細緻な技を駆使した雛道具には、特注品と思われるものも多々あり、中には上野池之端の七澤屋(ななさわや)の超高級品も多く含まれています。
さらに雛道具として珍しいのは、実際に動く櫓(やぐら)時計です。錘を掛けると、時計上部の点鐘がかすかにチンと鳴って時を刻み始めます。
雅な世界と精巧な江戸の職人技、粋を極めた極小の美をご堪能ください。

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画業65年記念 赤堀尚展 
―赤の軌跡
日 時  

洋画家・赤堀尚の画業65年を記念して、ゆかりの地における初の本格的な展覧会を開催します。
赤堀尚は1927年(昭和2)、現在の静岡県沼津市内浦に生まれました。東京藝術大学油画科で梅原龍三郎、林武、山口薫らに学び、専攻科修了後、二度のフランス留学を通じて創作の基礎を築きました。立軌会(りゅうきかい)を主な作品発表の場に、現代洋画界の第一線で活躍しています。
赤堀尚の作品の澄んだ色彩、躍動する筆致は、モチーフから受けた作者の心の高揚です。それは現場に立ち、生きた素材を前にした時の、湧き上がる感興や内なる声を絵筆に託し描き出す、制作の姿勢から生まれています。
このたび、藝大時代から最新作まで、厳選した油彩画・水彩画約80点を展示します。赤堀尚の画道一筋の歩みと、新たな創造への情熱を燃やす85歳の今を、ぜひご覧ください。

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プチファーブル
熊田千佳慕の世界
日 時  

生き物たちの姿をまるで生きているかのように細密に描いた生物画家、熊田千佳慕。生涯ファーブルを尊敬し、虫たちの世界を同じ高さから等身大に描ききり、「日本のプチファーブル」と呼ばれました。
千佳慕は、幼いころから絵を描くことと小さな生き物たちに触れるのが大好きでした。美術学校を卒業後、グラフィックデザインの仕事を経て、絵描きの道に入りました。絵本作家として多くの外国の物語を紹介し高い評価をうけましたが、代表作は、ライフワークとなったファーブル昆虫記を絵本にするという仕事『ファーブル昆虫記の虫たち』の74作品です。数本の筆の穂先に少量の絵具をつけて細密に描いていく技法は、昆虫記に登場する虫たちの姿をリアルに生き生きとよみがえらせました。
「私は虫であり、虫は私である」と小さな生命を慈しみ、その世界に溶け込んで絵を描いた千佳慕。生き物たちへの愛にあふれた作品の数々をお楽しみください。

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岩合光昭写真展「いぬ」
日 時  

「走ること、待つこと、従うこと」

自然の中で人間とともに生きる犬を、写真家・岩合光昭は「完璧な存在」といいます。人と犬の関係は古く、地球上、人の暮らしがある場所ではいつも犬が一緒でした。日本人と日本犬は、ともに約1万年を暮らしてきたといわれます。列島をうつろう四季のようなさりげなさで、長い間共に歩んできたのです。また、主人である人と犬とはよく似るともいいます。人が犬に似ていくのか、犬が人に似てくるのか、それとも似たもの同士がはじめから惹かれあうのか――。いずれにしても、人と犬の間には、歴史がはぐくんだ深く強い絆があるようです。
本展は、写真家・岩合光昭が40年に及ぶ写真家生活の中で追い続けてきた犬たちを一堂に集めました。堂々たる風格の柴犬をはじめとする、天然記念物の日本犬6犬種。それぞれに個性あふれる魅力をたたえた姿で愛犬家に人気の高い世界の犬たち。また、地球上のいたるところで街角に溶け込んで人と一緒に生きる犬や極地や大自然の中でたくましく生きる迫力に満ちた犬たちを、約120点の写真作品で余すことなくご紹介いたします。

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生誕200年記念 清麿展
日 時  

源清麿(みなもと きよまろ)は、幕末に活躍した日本刀の名匠です。
清麿の魅力は、澄んだ地鉄(じがね)の柔らかさと刃文(はもん)の躍動感にあります。澄んだ地鉄は良質の鉄を使い、その鉄の性質を十分に活かす熟練した腕を、刃文の躍動感は作刀に生涯をかけた清麿という刀工の心意気を感じさせます。
清麿は文化10年(1813)信州小諸(こもろ)藩の郷士の次男として生まれ、兄の影響で作刀を始めました。婿養子に入り一男をもうけましたが、刀への情熱を捨てきれず、妻子を郷里に残し江戸に出て、作刀修行に邁進しました。そして清麿の刀は多くの人々の求めるところとなったのです。
しかし人気絶頂の中、嘉永7年(1855)清麿は四谷の自宅で自らの命を絶ちました。その原因については多くの憶測が飛び交いましたが、今なお謎のままです。
清麿が18歳で作刀の道に入り42歳で自ら死を選ぶまで、ひたすらに歩み続けた刀の道。その中で生み出された選りすぐりの名刀約50点を一堂に展示します。
※木曜休館

主な出品作品
■脇指 銘 天然子完利 二十七歳造之/一貫斎正行十八造之 文政十三年四月日
■短刀 銘 まつよい/天保十年正行造
■脇指 銘 正行/天保十一子年十月十三日太々土壇拂
■薙刀 銘 於長門國正行製/天保十四年二月日
■太刀 銘 為窪田清音君 山浦環源清麿製/弘化丙午年八月日 [重要美術品]
■刀  銘 源清麿/弘化三年八月日
■大小 銘 源清麿/嘉永元年八月日〈号 一期一腰〉
■刀  銘 源清麿/嘉永二年八月日
■短刀 銘 源清麿/嘉永三年八月日
■太刀 銘 清麿/嘉永三年十二月吉日
■刀  銘 源清麿/嘉永七年正月日(絶作)〈切付銘〉切手山田源蔵/安政三年十月廿三日於千住太々土壇拂

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高島屋コレクション きもの・装いの美
日 時  

【前期展示】
10月12日(土)~11月20日(水)
【後期展示】
11月22日(金)~12月23日(月)

天保2(1831)年、京都烏丸の地に創業した老舗百貨店・高島屋。呉服の高島屋の大きな柱となったのは「百選会(ひゃくせんかい)」と「上品會(じょうぼんかい)」というふたつの新作発表会でした。
「百選会」は大正2(1913)年に始まり、その時の流行色と社会状況に根差したテーマを高島屋が設定し、全国の染色業者に個性豊かな着物のデザインを競わせるというものです。審査の過程には当時の文化人たちも参加し、数千点の応募作から選ばれた着物は呉服のみならずファッション全般の流行を担うこととなりました。
その一方で、昭和11年(1936)年から、織・染・繍・絞・絣の染織五芸を老舗業者が競う「上品會」を開催しました。この回は、流行に流されることなく至高の技を継承することを第一義と考え、発表作は全て高島屋が買い取って販売するという、まさに呉服の高島屋の真骨頂と言うべき会です。
本展では、高島屋史料館の所蔵する両会の出品作から、時代の息吹を感じる百選会と、伝統的な技を究め現在も続く上品會の着物約100点を展示します。日本の着物において美の創造と継承とを目指した高島屋の神髄に触れていただきたいと思います。

※木曜休館
※前期・後期で作品を入れ替えます。

◎きもの特典/会期中、和装でご来場の方に粗品をプレゼントします。

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戦国アバンギャルドとその昇華
兜 KABUTO
日 時  

織田信長、次いで豊臣秀吉が天下統一を目指していた群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代。下克上も夢ではない実力主義の世界に生きた猛者(もさ)たちは、あまたの逸話とともに新たな時代の扉を開きました。そして彼らの型に捉われない生き様は、戦の晴れ姿である兜に、かつてない斬新な形を生み出しました。
伊達正宗は額に三日月を頂き、黒田長政は雄々しい水牛の角を生やした兜をかぶる。その発想力・具現力が生み出した鮮烈な造形は、単なる奇抜さだけでなく、高い見識によって洗練された緊張感を漂わせています。
続く江戸時代、その独創性はより細密さを増し、刀を納める鞘(さや)やその周辺の小柄(こづか)、小刀、鐔(つば)などで新たな発展を見せました。
戦国の世に花開き、太平の世で成熟した、サムライ・アバンギャルドをご堪能ください。

会期中一部展示替えがあります。

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辻村寿三郎人形展 平家物語縁起 
日 時  

日本を代表する人形師、辻村寿三郎。これまでにも歴史に翻弄され語り継がれてきた人々の姿を数多く人形に作りあげてきました。今回の展覧会では、平家物語をテーマに壮大な人形絵巻が繰り広げられます。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」で始まる平家物語。主人公・平清盛はまさに驕れる者であり、盛者必衰の理により滅びたのだとされています。しかし寿三郎は、「清盛は日本史上、最も魅力ある人間の一人だ」と言います。「歴史のみが真実ではない」という思いから、綿密な取材を重ね、史実を見つめ直し、そこから見えてきた清盛の姿や彼を取り巻く人間模様を人形に託して、新たな「平家物語縁起」を創り上げました。独自の解釈と豊かな想像力から生まれた人形たちは、私たちに知られざる清盛像を見せてくれることでしょう。
本展は、寿三郎の集大成とも言うべき「平家物語縁起」を始め、仏像など渾身の作品を一堂に会した、必見の展覧会です。見る者自身の心が映し出されるほど、人の心を持った人形たち。その世界を堪能していただきたいと思います。

※木曜休館

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小村雪岱 江戸の残り香
日 時  

小村雪岱(1887~1940)は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。

明治20年埼玉県川越に生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)で下村観山に学びました。卒業後は古画模写に従事し伝統絵画を学びつつ、資生堂意匠部に勤め、ロゴマークやパッケージデザインの仕事に関わりました。

雪岱が画才を発揮したのは、装丁や挿絵の世界でした。泉鏡花の著書『日本橋』の装丁を手掛けたところ評判となり、以降、多くの新聞や雑誌、小説を飾り、さらには歌舞伎や新劇の舞台美術、映画の時代考証にもたずさわりました。

とりわけ雪岱の作品が賞賛されたのは女性表現でした。余白をいかした簡潔な構図の中に、細くたおやかな線で女性をとらえました。繊細可憐なうちにほのかな色香をたたえた姿は、江戸中期の浮世絵師・鈴木春信になぞらえて「昭和の春信」と称され、竹久夢二や鏑木清方とともに人気を博しましたが、昭和15年54歳で急逝しました。

このたび、京都・清水三年坂美術館コレクションから、肉筆画、版画、挿絵や舞台装置の原画、装丁本など、約300点を紹介します。再評価の動きが高まりつつある今、初公開を多数含む作品を通して、まだ知られざる雪岱美人の世界をご覧いただきたいと思います。

※本展覧会会期中、当館所蔵作品の展示はありません

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祈りの形
古代から現代へ、人の心の在り方
日 時  

「祈り」という行為は、古代の呪術的な表現からはじまり、神や仏への帰依によって、様々な形を生み出しました。本展覧会では、古鏡や土器、平安時代(12世紀)の大日如来坐像(重要文化財)をはじめとする仏像や仏画のほか、仏教芸術を荘厳するために発達した截金技法による現代作品など、当館の収蔵作品の中から時代やジャンルを超えて「祈りの形」をご紹介します。その中には皆さまからのリクエストの多い刀の作品も含まれます。古墳から出土した供献用の刀をはじめ、武器としての側面を強め、所有者のステイタスともなった日本刀の名品の数々をご覧ください。
数千年、数百年の時を越えて、今私達に守り伝えられた祈りの形を通して、先人の心に思いを馳せて頂ければと思います。

※木曜休館

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第3回 日本刀の匠たち 私の最高傑作
日 時  

日本刀は、武士の魂として、また日本人の精神の象徴として、千余年の歴史を通じ尊ばれてきました。現在その卓越した技術は、日本の近現代工業の発展の源として、世界の関心を集めています。現代刀工・職方を集めた展覧会として3回目となる本展では、日本刀の技を継承し、新たな創造の世界へと精進する刀工とそれに携わる職人たち41名の“最高傑作”を紹介します。また今回は特別展示として、昨年逝去された刀身彫刻・苔口仙琇氏の凛とした気品あふれる作品をご鑑賞いただきます。
あわせて鋼作り・鍛錬・小刀焼入れなど日本刀製作の工程や、研ぎ・鞘作り・刀身彫刻などの仕事を、見学・体験できる講座も多数開催します。現代に生きる伝統の優れた技とその心を受け止めていただければ幸いです。
※木曜休館

出品作家 50音順・敬称略
《刀工》
赤松伸咲  安藤広康  石田四郎國壽  伊藤重光
江住有俊  大野義光  尾川兼圀  尾川兼國
月山貞伸  加藤慎平  川崎晶平  川島一城
河内一平  木村兼光  工藤将成  久保善博
佐々木胤成  下島房宙  宗勉  宗昌親
高橋恒厳  高見太郎國一  田中貞德  田中貞豊
廣木弘邦  堀井胤匡  松川清直  真鍋純平
二代源正光  宮入小左衛門行平  明珍宗裕  吉田康隆
《職方》
柏木重光(刀身彫刻) 片山重恒(刀身彫刻)
飯山捲仙(柄巻師)  野口沙耶(白銀師)  廣井章久(鞘師)
泉公士郎(彫金師) 川島義之(彫金師)  福與裕毅(彫金師)  栁川清次(彫金師)

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岩合光昭写真展「ねこ」
©MITSUAKI IWAGO
日 時  

「ネコが幸せになればヒトも幸せになり、地球も幸せになる!」と語る写真家・岩合光昭。私たちの身近に暮らす猫たちの表情豊かな姿を写し出すその写真は、幅広い年代層から絶大な人気を集め、人々の心をとらえてやみません。

『岩合光昭写真展~ねこ~』は、岩合光昭が40年以上に及ぶ写真家人生の中で撮り続けてきた猫たちを、一堂に集めた展覧会です。

旅先で出会った猫たちと、あたかも会話を交わしながら撮影したような作品には、自由で、愛らしく、誇り高い猫たちが見事に活写され、見るものに得もいわれぬ温かい気持ちを与えてくれます。

愛くるしくもたくましい猫たちのベストショットとともに、若き日の岩合さんと一緒に暮らした猫「海(かい)ちゃん」、さらに猫島として知られる田代島を撮影した最新作「ハートのしっぽ」各シリーズから精選した写真作品約150点で構成いたします。

※木曜休館(5/3は開館)

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伊藤尚未 電気美術倶楽部
日 時  

電線をくるくる巻くと磁石になるんだ―――。静岡の豊かな自然に囲まれた生活の中で、自然界の不思議に心惹かれ、自由闊達(かったつ)に育った伊藤少年は、子どもの時に大阪万博で見た太陽の塔に衝撃を受けます。「なんだこれは!」造形の力に圧倒された経験は、後に自然科学とアートという伊藤作品の二つの柱となりました。

常識を少し斜めからみた時の面白さ、当然のことを疑問に思う気持ち、それが伊藤尚未の原点であり、全ての作品に共通する魅力です。
螺旋(らせん)シリーズと呼ばれる作品は、「方向性のない球体に2つの方向性を持つ螺旋を組み合わせたら?」という好奇心から。光を用いた作品は、静物デッサンをしながら感じた「なぜ影を描かなくてはいけないんだ!ネガティブな!」という不満から、それぞれ生み出されました。

「クスッ」と笑えて、「へーェ」と言える。私たちの日常のものの見方を少し変えて見せてくれる伊藤尚未の作品は、体験しなければ魅力が伝わらないものばかりです。現代アート初心者の方も、どうぞお気軽にご覧ください。

※木曜休館

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