大日如来坐像
(だいにちにょらいざぞう)

指定情報
重要文化財
国
日本
時代
平安時代(12世紀)
形質
木造漆箔
員数
1躯
法量
高 92.2 cm
解説
大日如来は、密教で世界の中心にいると考えられている仏である。その世界の表現方法として、全体の仕組みを表す「金剛界」と、構成する仏たちの役割を示す「胎蔵界」とがあり、それぞれ仏の形が少しずつ異なる。この像は左人差し指を右手で握る智拳印を結び、金剛界の大日如来である。半眼で穏やかな表情、丸みを帯び均整のとれた体躯、このような仏像の姿を「定朝様式」といい、平安時代に都を中心に流行した。本像は大阪府河内長野市の河合寺にあったもので、周辺地域にも都の流行が伝わっていたことがわかる。