展覧会の詳細

江戸の「ぜいたく屋」
―七澤屋と武蔵屋の極小雛飾り

令和7年2月22日(土)~令和7年4月6日(日)

 

雛祭り全盛期となった江戸時代後期、精緻な蒔絵をほどこした極小雛道具が脚光をあびました。

中でも上野池之端の「七澤(なな さわ)屋」と浅草仲見世の「武蔵(むさし)屋」は、高級玩具を扱う名店として名高く、「贅沢(ぜい たく)屋」と称されたといいます。「大」の字の形をした牡丹の花に唐草を配した蒔絵の七澤屋、絵画的な意匠に華奢な造りの武蔵屋、それぞれ特徴ある雛道具は人々の心を魅了し、明治期には国内外の博覧会などで受賞を重ねました。

本展では、極小雛道具の国内随一の蒐集で知られる川内由美子コレクションと、長野県立歴史館所蔵、幕末明治の生糸商「天下の糸平」こと田中家の雛飾り一式などを展示、江戸職人技の極致ともいうべき七澤屋と武蔵屋の雛道具の世界を紹介します。

 

入 館 料 一般・大学生1,300円 小・中・高校生650円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜日(3月20日は開館)
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
後  援 静岡県教育委員会、日本人形玩具学会
助  成 緒明合資会社
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社
特別協力 長野県立歴史館

同時展示

静岡ゆかりの工芸作家 

近年ご寄贈いただいた、伝統工芸作家の作品を中心に紹介します。

【主な出品作品】
● 辻完 花籃《りんどう》 平成2年(1990)
● 大間悠司  栃拭漆象嵌箱 平成10年(1998) 
● 中山ヤスコ 銀金彩匣《星雲》(オルゴール) 平成15年(2003)
● 成毛進 灰釉皿 平成11年(1999)
● 九鬼英子 有線七宝筥《冬日和》 平成12年(2000)
※作品はすべて佐野美術館蔵

■■常設展示室■■
美濃ゆかりの刀
南北朝時代から室町時代にかけて、刀剣の生産地として発展した美濃(岐阜県)ゆかりの刀をご紹介します。