展覧会の詳細

小原古邨 海をこえた花鳥の世界
―原安三郎コレクションを中心に

令和4年9月3日(土)~令和4年10月23日(日)

にわか雨に佇む白鷺、雫に濡れた葉蔭の雀、陽ざしのなかに舞う蝶 ― 自然とともにいきる鳥や虫たちの姿が、深く心に刻まれます。

小原古邨(おはら こそん)(1877~1945)は金沢に生まれ、鈴木華邨(すずき かそん)に日本画を学び、のちに木版画を手掛けました。古邨は、生きものの姿かたちを細やかにとらえ、余白に湿潤な大気をも感じさせる、日本画としての自然描写に徹しました。原画の趣(おもむき)は浮世絵伝統の精緻な彫(ほり)や摺(すり)の技で見事に息づき、欧米で高く評価されました。

古邨亡き後、その名を知る人は少なくなりましたが、近年公開された、原安三郎(はら やすさぶろう)旧蔵の古邨版画250余点は、画業を顕彰する新たな光となりました。

このたび、同コレクションや小原家所蔵の名品に、師・鈴木華邨の絵画等を合わせた約100点を紹介します。欧米で愛された、繊細で色彩豊かな古邨の花鳥画をお楽しみください。

入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※9月19日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜日
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
後  援 静岡県教育委員会
特別協力 中外産業株式会社
企画協力 石川県立歴史博物館、北國新聞社
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社

同時展示

新収蔵品のご紹介 第二期

近年ご寄贈いただき、コレクションに加わった刀剣を紹介します。

【展示作品】
・刀 銘 上総介藤原兼重 江戸時代
・脇指 銘 肥前国住武蔵大掾藤原忠広/寛永五年戊辰二月吉祥日
鍋嶋家中 神代民部少輔内小田治郎左衛門尉貞次 江戸時代(1628)
・刀 銘 筑前守信秀/慶応二年六月日 江戸時代(1866)
・刀 銘 播磨国住高見太郎国一作/為豆州佐野美術館改築
泉州徳平家協賛平成十五年錦秋求之 平成15年(2003)