佐野美術館所蔵・寄託の雛人形から、細緻な技による極小の雛道具、御所を忠実に模した豪華な御殿飾りなどを展示、優雅で華麗な雛の世界を紹介します。
人形の美 語りかけるひとがた
―彫刻家 前島秀章・久代夫妻寄贈の人形コレクション
令和2年2月22日(土)~令和2年4月5日(日)
艶やかな肌の御所人形、ちろりと舌がのぞく首振りの嵯峨人形、幼子の面影を映した抱き人形…江戸から明治時代にかけて、日本中で愛されてきた人形たち。このたび佐野美術館に、日本の古人形を中心とした人形コレクション約200点が寄贈されました。
これらの愛すべき人形たちを蒐集したのは、静岡の彫刻家・前島秀章(まえじま ひであき)氏夫妻です。
前島氏は「人形(ひとがた)」に、命の尊さと人体の神秘を見、古来人形に込められた日本人の魂を自らの創作の師としてきました。美しく愛らしいだけではない、見る者の心に訴えかけてくる日本の人形たち。その独特な造形美をご堪能いただきます。
本コレクションには、近代日本を代表する人形作家・平田郷陽(ひらた ごうよう)の作品や、ヨーロッパの著名な工房によるアンティーク・ドールなども数多く含まれます。
古今東西、大切に伝えられてきた人形たちの競演をお楽しみください。