年間スケジュール(2020年度)

令和2年4月11日(土)~令和2年8月30日(日)

ウェスタールンド2  NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), A. Nota (ESA/STScI), and the Westerlund 2 Science Team

写真展「138億光年 宇宙の旅」

―驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア―

本展では、NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機や観測衛星、宇宙望遠鏡などがとらえた画像の膨大なアーカイブから、美しく壮大な天体写真を選りすぐってご紹介します。私たちの太陽系から、銀河系内の星雲や星団、そしてさらにその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の驚異的な姿を大型の高品位銀塩写真プリントでご覧いただきます。
併せて、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡など国立天文台関連の大型望遠鏡による観測成果の一部を美しい画像によりコーナー展示します。
サイエンスでありながらアートのごとく見る者を魅了する画像の数々により、宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術発展の素晴らしさをご体感ください。



入 館 料 一般・大学生1,100円  小・中・高校生550円
※8月1日(土)創立者・佐野隆一翁生誕日は無料(入館人数や時間の制限を行う場合があります)
※毎週土曜日は小中学生無料
※8月21日(金)県民の日は1割引
※15名以上の団体は各2割引
※本展招待券をお持ちのみなさま、招待券は会期終了の8月30日(日)までご利用いただけます
令和2年9月5日(土)~令和2年10月25日(日)

掲載作品はすべて 朝日コレクション
画像提供:立命館大学アート・リサーチセンター

天才絵師・鰭崎英朋の美人画
―朝日コレクション 明治・大正の木版口絵より

鰭崎英朋(ひれざき えいほう)(1880~1968)は美人画で人気を博した画家です。東京に生まれ17歳で浮世絵師・右田年英(みぎた としひで)に入門、日本画を展覧会に発表しつつやがて挿絵画家としての名を確立しました。

英朋が本領を発揮したのは小説や文芸雑誌の巻頭を飾る口絵でした。英朋は物語のヒロインの感情を繊細に描き出して読者を魅了し、明治・大正期の文学界を彩りました。

このたび英朋の生誕140年を機に、明治・大正期の口絵約3,500点を誇る朝日コレクションより、木版多色摺の口絵を中心に約100点を厳選し、挿絵原画や下図、関連作品等とともに画業をたどります。また鏑木清方(かぶらき きよかた)をはじめとする同時代の画家の木版口絵約50点をあわせて紹介します。

木版口絵は、浮世絵版画の伝統に西洋絵画の感覚を取り入れた、鮮やかな配色と柔らかな陰影表現が見どころです。近代の彫(ほり)・摺師(すりし)が生み出した、精緻な美の世界をご堪能ください。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※9月21日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※15名以上の団体は各2割引
令和2年10月31日(土)~令和2年12月20日(日)

はじまりのはなし
―佐野美術館の名刀コレクションを中心に―

合金鉄(フェロアロイ)の生産を手掛ける実業家であった佐野隆一(さの りゅういち)(1889-1977)が美術品のコレクションをはじめたきっかけは、徳川将軍家に伝来していた刀剣を入手したことでした。鉄から造られた刀剣に興味を持ち、日本刀の全体像を理解しようと収集を始めました。次第にその興味は他のジャンルの美術品にも及び、三島ゆかりの白隠慧鶴(はくいん えかく)を初めとする書画、中国・朝鮮の陶磁器や金銅仏など東洋美術を中心とする佐野美術館コレクションの礎が築かれました。
本展では当館の刀剣コレクションを中心に、皆様にぜひご覧いただきたい約60件をご紹介します。

※「京都国立博物館の名刀」展は、新型コロナウイルス感染症の影響により本年度の開催を中止しました。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和3年1月8日(金)~令和3年2月14日(日)

グリーティングカード(1970年代)より ©Osamu Harada

原田治 展 「かわいい」の発見

Osamu Harada: Finding "KAWAII"

―OSAMU GOODSよ永遠に―

1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション―とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。

没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動するきっかけとなった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期~20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される、原田治の全貌に迫ります。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和3年2月20日(土)~令和3年4月4日(日)

千代紙 花鳥風月

―日本橋・和紙舗「はいばら」の聚玉文庫コレクションより

文化3年(1806)、江戸日本橋に「雁皮紙(がんぴし)」の暖簾(のれん)を掲げた老舗榛原(はいばら)の、貴重な和紙資料コレクションの展覧会を開催します。

榛原は熱海産の雁皮紙をはじめ良質な和紙を扱い江戸中にその名を知られましたが、絵半切れや熨斗(のし)などの「小間紙(こまがみ)」も扱いました。中でも木版摺りの千代紙は、その鮮やかさと精緻な摺りが評判を呼び、明治期の万国博覧会にも出品されました。

榛原では、伝統的な文様が好まれた時代に川端玉章(かわばた ぎょくしょう)、柴田是真(しばた ぜしん)、河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)など、当代きっての画家たちに小間紙のデザインを依頼しました。そこには三代当主榛原直次郎の「生活の中に優れた芸術を取り入れる」という強い思いがありました。

本展では、直次郎の号から名づけられた「聚玉文庫(しゅうぎょくぶんこ)コレクション」より、千代紙、絵封筒、短冊、団扇(うちわ)、熨斗をはじめ下絵など約150点を展示、可憐で粋な和紙(わがみ)の世界を紹介します。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※毎週土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引