年間スケジュール(2024年度)

令和6年4月20日(土)~令和6年6月9日(日)

没後5年 いのちの鼓動を描く
―日本画家・堀 文子

 

堀文子は「花の画家」と呼ばれました。代表作《幻の花 ブルーポピー》は82歳のときの作品です。自らヒマラヤに登り、孤高の佇まいを描き上げました。

堀文子はあくなき探求心で世界中を旅しました。画家として貫いたのは、さまざまな命のかたちを描くことでした。いかなる環境でもたくましく適応する動物、時季に必ず花を咲かせ実る花木、何億年も変わらぬ姿で生き続ける微生物…。それらの姿に畏敬の念と人智を超えた美しさを見出し、表現してきました。

本展は、堀文子の没後5年を機縁とした回顧展です。画業80年の代表作をはじめ、旅先でのスケッチなど約80点を通じて、堀文子が、生きとし生けるものから受けた感動の軌跡を、堀文子自身の言葉とともにたどります。

 

※ 「没後5年 いのちの鼓動を描く―日本画家・堀 文子」は写真撮影できません。本展および常設展示室での撮影をご遠慮くださいますようお願いいたします。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日、5月5日(日)は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和6年6月15日(土)~令和6年8月4日(日)

村上康成の世界展 

うみ・やま・かわに抱かれて―絵本作家のワイルド・ライフ・アート―

世代を超えて人気を集める自然派アーティスト・村上康成さん。これまでに約230冊の絵本を生み出してきました。

幼い頃より自然の中で過ごしてきた村上さんの作品には、自身の経験を通して感じた空気や光、風、音、匂いまでもが表現されています。真っ青な空、木々の間を走り回る動物、清流を泳ぐ魚、森へ遊びに来る人々。自然のゆるやかな時間の流れと空間が、私たちを絵本の中へ誘います。シンプルな色と形、余白を生かした画面構成、躍動感のあるページ展開が村上絵本の醍醐味です。

本展では、代表作「ヤマメのピンク」シリーズや最新作『くまくんです。』などの絵本原画をはじめ、雑誌や装丁の仕事、オリジナルグッズなど約230点で、村上さんの創作世界をご紹介します。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※8月2日(金)は、創立者・佐野隆一翁の生誕を記念し入館無料
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和6年8月10日(土)~令和6年9月29日(日)

岩合光昭写真展  PANTANAL

パンタナール ―世界遺産の大湿原― 清流がつむぐ動物たちの聖域

 

パンタナールに生まれ、
パンタナールに育ち、
パンタナールに還る

 

南米大陸中央部に位置する世界最大級の熱帯湿地、パンタナール。

大部分はブラジルに広がり、一部がボリビアとパラグアイにまたがる。そのスケールは日本の本州の広さに匹敵し、ブラジル側の大半が「パンタナール保全地域」として世界遺産に登録されている。そして雨季と乾季でドラマチックな変化を見せるこの世界でも希有な大湿原は、多彩な野生動物が息づく世界屈指の生命の宝庫だ。

世界的に著名な動物写真家・岩合光昭が、ジャガー、カピバラ、パラグアイカイマンをはじめ、多種多様な生き物たちの生態に肉薄。2 mを超える大サイズを含む、迫力ある約100 点の作品により、清流がつむぐ生命の輝きを伝える。

 



入 館 料 一般・大学生1,300円 小・中・高校生650円
※土曜日は小中学生無料
※9月16日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※8月21日(水)県民の日は各1割引
※15名以上の団体は各2割引
令和6年10月5日(土)~令和6年12月22日(日)

はしもとみお展
―時を刻むいきものたち―

 

はしもとみお(1980年生まれ)の作り出す動物たちの彫刻は、ぬくもりや息づかいまでも感じさせます。それは「どこかにいる動物」ではなく、はしもとみおの身近に暮らす動物や、旅先で出会い、ふれあった動物たち1匹1匹の個性や思い出をそのまま再現しているからでしょう。

獣医になりたいと夢見ていた彼女は1995年に阪神・淡路大震災で被災し、動物たちのいる風景が一瞬にして失われるという光景を目の当たりにしました。この体験をきっかけに、たとえ失われた命であってもその輝きを彫刻という形で残したいと考えるようになります。

本展では「時間」をテーマに、モデルの動物たちが生きてきた時間と、はしもとみお本人の過ごしてきた時間とつなげてその軌跡をたどります。

新作を含む彫刻をはじめ、これまでに発表されていない、被災後から美術大学在学中の作品や、作品を制作するまでに丁寧に観察した動物たちのスケッチ、モデルそれぞれの個性を記録したメモなども多数展示します。

はしもとみおの作品を通じて、私たち人間とともに生きている動物たちの命を記憶する、形に残すという意味を感じていただける展覧会です。

 

・.・:*:・.・:*:♪   はしもとみお展  早期来場者特典  ♪:*:・.・:*:・.・

先着5,000名様に静岡会場限定・展覧会オリジナルカードをプレゼント!
※お一人様1枚です。
※なくなり次第終了となりますので予めご了承ください。

 

 

 

 

●本展は展示室で写真・動画撮影ができます●
作品に注意しながら、お楽しみください
動画撮影は、1分程度であればOK、
いきものたちを撮影するときは、ほかのお客さまがうつらないように
工夫してみてくださいね
常設展示室の撮影は、ご遠慮ください

 



入 館 料 一般・大学生1,300円 小・中・高校生650円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和7年1月7日(火)~令和7年2月16日(日)

名刀ズラリ

 

おなじみの名刀から
蔵に眠っていた名刀まで。

「名刀」の言葉でどんな刀を連想しますか?

国宝や重要文化財に指定された刀剣ですか? 有名武将が所持した刀剣ですか? 展覧会常連の刀剣でしょうか?

一方で、あまり人目にふれる機会がなかった名刀もあります。

文化財の指定は受けておらず、作者の名前もあまり知られていない。あるいは長年人知れず蔵に眠っていたり、個人コレクターが秘蔵していたなど。

本展では主役級の名刀から、脇役になることが多い刀装具まで、魅力的な作品をズラリと並べてご紹介。刀剣愛好家から、刀剣を初めてご覧になる方まで、お気軽にお楽しみください。

 

主な出品作品
・国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要美術品 短刀 銘 藤原国広造/沢田道円所持 桃山~江戸時代 個人蔵
・重要美術品 刀 銘 川部儀八郎藤原正日出(花押)/享和三年正月吉日 江戸時代 個人蔵
・脇指 銘 大慶直胤(花押) 彫 本城義胤/文化十一年十一月日 応小原久保之需作之 江戸時代 個人蔵

 

三島市 × 『刀剣乱舞ONLINE』 コラボレーション
開催期間:令和7年1月7日(火)~令和7年2月16日(日)
蜻蛉切・松井江・火車切の展示を記念し、三島市と佐野美術館での『刀剣乱舞ONLINE』コラボが決定!
詳しくは三島市ホームページ・『三島市×刀剣乱舞ONLINE』公式X(@t_mishimashi)にて発表されます。
お問い合わせ:三島市文化のまちづくり課 TEL 055-983-2756

 



入 館 料 一般・大学生1,300円 小・中・高校生650円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和7年2月22日(土)~令和7年4月6日(日)

江戸の「ぜいたく屋」
―七澤屋と武蔵屋の極小雛飾り

 

江戸時代後期から流行した、細緻な蒔絵をほどこした極小雛道具。これらを扱った上野池之端の「七澤屋」(ななさわや)と浅草の「武蔵屋」(むさしや)は贅沢屋とも呼ばれました。職人技の極致ともいえる雛飾りを、川内由美子コレクションと長野県立歴史館の田中家旧蔵品を中心に紹介します。



入 館 料